こんばんは、竹内涼真、じゃなかった甘利明です。

 私が毎年、なんで、各映画会社の社長と一緒に、このレッドカーペットを歩かさられるか、というと、この東京国際映画祭を作った張本人だからであります。

 私が経済産業大臣のときに、今の形を作らせていただきました。以来、ずっとお付き合いをいたしております。

 それから、みなさん方が映画館に行くと、映画盗撮防止法、出ますよね、カメラかぶった変なのが出てきて、映画の盗撮は10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金です。

 あれ議員立法です。我々のチーム、“チーム甘利”が作った、議員立法で映画盗撮を止めました。ほぼ100%止まりました。

 ですから、この映画祭も我々の威信をかけて日本の文化を国内外に発信するために、その障害となっているものを取り去っていくために日々、努力している、それだけをお伝えしたいと思います。》

 選挙の際に政治家が、「あの橋は私が架けました」「私がこの道路を敷きました」なとど自慢をするのは昔からのこと。

「ただ、そのいい方に品性がないと、単なる自慢話になる。今の時代、自慢はウザがられるだけです。

 もっと映画祭をたたえたり、立ち上げた際の苦労話を盛り込んだり、盗撮を防ぐためにこんな議論をした、などと振り返ればいいのですが、見事に上っ面の自慢話だけ。心から失笑しましたよ」(前出・民放報道局記者)

 ハロウィーンほどの注目も動員もない、国際映画祭だ。

<取材・文/薮入うらら>