「ひと言でいうなら、生ききった感じ。役と同化して、あまりにも多くの死を見てきたので、死の恐怖もなくやっと自分の番が来た、とすがすがしかった」

 10月29日にクランクアップした大河ドラマ『西郷どん』。西郷隆盛を演じる主演の鈴木亮平は、クランクアップ会見で、冒頭のように最期を演じた場面について語った。

「大久保利通を演じる瑛太さんらと、当初は方言に苦労したようですが、現在は明治編に突入。12月の最終回に向けて今後、物語は佳境を迎えます」(テレビ誌ライター)

 会見が行われた翌日、都内にある高級ホテルでは打ち上げが行われ、豪華なメンバーが一堂に会した。

100人での打ち上げ

「西田敏行さんや黒木華さん、塚地武雅さんや北川景子さんらがホテルのロビーに姿を現すと、居合わせた一般のお客さんは騒然としていましたね」(会の参加者)

 参加者全員に黄色いバッジが配られ、それぞれが見えるところに身につけていた。携わった人しかもらえない関係者の“証”だ。

100人近く集まったんではないでしょうか。大河ドラマは撮影期間が長いぶん、多くの人が作品に関わりますから。小柳ルミ子さんや、大村崑さんといった大物から、加藤憲史郎くんという子役まで、多くの人が訪れていましたね」(同・参加者)

 1次会の最後の挨拶では、座長の鈴木が“漢”な挨拶をしてくれたという。

「“ここまでたくさんの人が集まったのは、この作品に込める思いが、みんな同じくらい強かったから”とお礼を述べていました」(同・参加者)

 1次会が終わると、ロビーで二階堂ふみと浜野謙太が立ち話をしたり、

「ミムラさん、お疲れさまです! かわいい~」

 と酔った男性が美村里江に声をかけたりと、ホテルの入り口はごった返した。

 近くのレストランで行われた2次会はブッフェ形式で、これまでの映像がスクリーンに映し出されていたという。この日はハロウィンの前日。参加者たちにお酒が入ると、閑静な住宅街にあるこのお店の前でもフィーバーは起こった。

「青木崇高さんと北村有起哉さんが仮装姿で店を出てきた際、NHKのスタッフが外で張り込みをしているカメラマンに気がついて中指を立てながら、“記者がいる”と合図したようなんですが、2人はスタッフとは対照的に楽しそうに手に持ったステッキのようなものを振り回しカメラに向かってポーズを決めていました(笑)」(別の参加者)

 その後、一行は少し離れた個室ダイニングへと移動。3次会がスタートした。鈴木や二階堂らも参加したようだが、

「2人とも、スタッフを気遣ってあまりお酒を飲まずに話を聞いてくれる感じでした。でも、カラオケではワイワイした曲を一緒に歌ってくれて。まさに無礼講という感じでした。

 会を名残惜しむ人も多いなか、鈴木さんが“これで最後ではなくて、これからも年に1回『西郷どん会』を開きましょう!”と宣言してくれたんです。感無量でしたね」(別の参加者)

 ドラマが終わっても、仲間との“物語”は続く─。