高橋大輔

 11月16〜18日に行われたフィギュアスケート、グランプリ(GP)シリーズ2018 ロシア大会。男子ショートプログラム首位の羽生結弦(23)が、朝の公式練習で右足首を負傷する中、フリーも1位をマークし、合計278・42点で優勝を果たし、磐石の強さを見せつけた。

 一方で前回のグランプリシリーズ第4戦のNHK杯では、40回大会を記念してレジェンド・オン・アイスが行われていた。出演者は、日本のフェイギュアスケート界をけん引した伊藤みどり(49)、本田武史(37)、荒川静香(36)、織田信成(31)、高橋大輔(32)、鈴木明子(33)、川口悠子(37)の7人が登場し、懐かしのプログラムで会場を沸かせた。

羽生とは違う魅力

 そんな中で、1番の盛り上がりは今季4年ぶりの現役復帰を果たした高橋大輔の登場だ。

「本人もプレッシャーの中、ショートプログラムで『シェルタリング・スカイ』を披露。トリプルアクセル、フリップ-トゥーループの連続3回転、3回転ルッツを着氷させました。

 アンコールでは名プログラム『マンボ』のステップで転びながらも観客を魅了。演技後の取材では、笑顔が出る余裕もありました。力は落ちていますが、高橋には羽生とは違う華というか、魅力があるんですよね」(スポーツ紙記者)

 12月の全日本選手権は、既に出場権も手にしている高橋。

 宇野昌磨(20)との競演が実現するが、プレッシャー以外に悩みもあるのだという。

「正直なところ最終グループに残れるか微妙なところでしょう。そんな状況は本人が一番わかっているんですが、それ以上にマスコミやファンの期待が強くて、そのプレッシャーで頭を抱えているようです。4回転を取り入れる決意をしているようですが、正直ケガが心配です」(スケート連盟関係者)

 さらに高橋を悩ませているのが、「住居問題」だと、前出の関係者は続ける。

「実は高橋が暮らすマンションは、乙武洋匡(42)や堀北真希(30)も出入りするタワーマンションなんです。ただでさえマスコミが張りつくなか、時の人となっている自分もターゲットにされていることが、気になって仕方がないようです」

 このままでは全日本選手権で最終グループに入るのが難しいと感じているという高橋。

 レベルを上げないと厳しいわけだが、ケガのリスク以上にプライベートもノーマークとはいかなくなり、しばらくは気が休まりそうにはなさそうだ。 

<取材・文/宮崎浩>