A子さんがX部長と会ったのは今年に入ってすぐのこと。あるマッチングアプリがきっかけだった。

「ふたりが出会ったのが『ペアーズ』という婚活サイトでした。彼はプロフィールに堂々と《バツ1、子ども無し》と記載していたそうです。彼女もバツ1で再婚を考えていたので、真剣交際がスタートしたのです」(同・A子さんの友人)

 平均すると2週間に1度の割合でデートを楽しんだとか。多くはA子さん宅近くのホテルなどで会っていたが、日本テレビのある汐留のホテルに宿泊したこともあったという。

 どちらにせよ、既婚者であることを隠し結婚願望のある女性をたぶらかすなど、タイガーよりも卑劣だ。

「彼はすごく束縛してくるんだそうです。“元彼やほかの男友達とも連絡するな”と言うし、毎日欠かさず“おはよう”と“今から家に帰ります”というLINEを送ってくるとか。しかも返信が遅れると、“僕を愛してないの?”ってくるそうです。

 さらに、“僕は地方のテレビ局の社長になるのが目標。そのときは一緒についてきてくれる?”と、結婚を匂わすようなことも話すので、奥さんがいるとはまったく気づかなかったそうです」(同・A子さんの友人)

 しかも、X部長は交際中の性行為での避妊はいっさいナシ。“僕の子どもを産んでほしい”というのが口ぐせで、A子さんは出産を望まなかったため、自ら避妊していたそうだ。

両親にも紹介

 さらに取材をすると、不倫発覚のきっかけとなったB子さんの知人が重い口を開いてくれた。彼女はA子さんよりも長く交際していたため、その傷はより深いという。

B子はX部長との結婚を本気で望んでいたんです。今年には、彼女の両親に彼を紹介までしていたんですよ。それなのに妻子がいたうえに、7人もの恋人と付き合っていたなんて……。よくぬけぬけとご両親に会えたと思いますよ」

 B子さんと出会ったのも、A子さんと同じ婚活サイト。つまり、真剣に将来を考えている女性たちを彼は食い物にしていたのだ。

 現在、一部では犯罪の温床ともなっている婚活サイト。本来ならその事実を広く世間に知らしめるはずの報道の責任者が、女性たちをだましてきたのはいかがなものか。