取り沙汰される中居正広の独立説、その行方は?

 中居正広のレギュラー番組が打ち切りになるという。

 最初に報じたのは『デイリー新潮』。その後、スポーツ紙何誌かが報じている。それによると、レギュラー番組5本のうち、『中居正広の身になる図書館』(テレビ朝日系)と『ナカイの窓』(日本テレビ系)の2番組が打ち切りになるという。

 番組が一度に2つ打ち切りになるという“ただごとではない”事態に、いろいろと憶測が飛んでいる。

 そこで、また出てきたのが、“中居独立説”だ。

 番組が打ち切りになる一番の理由は“視聴率の低迷”だが、両番組に関してはその理由になるほどの数字ではないという。これが中居の“独立説”の再燃に拍車をかけている。

 ここで思い浮かぶのが、元SMAPの3人が独立したときのこと。彼らがジャニーズを去るとき、レギュラー番組が軒並み打ち切りになった。今ギリギリ残っている地上波の仕事は、稲垣の『ゴロウ・デラックス』(TBS系)だけ。

 そもそも、番組出演はタレント本人というより、所属事務所との契約で成立している。タレントの所属が変われば、いったん契約を解除することになるのはよくある話。

 そんなところから、番組が打ち切りになるのは中居がジャニーズから抜けるからではないか、という話になったのだ。

はたして独立はあるのか

 ところが、テレビ朝日も日テレも、中居の新番組のスタートがすでに決定しているという。これで独立はなくなったと考えるのは早計かもしれない。中居がジャニーズを抜けたとしても、より力のある事務所に移籍した場合は、テレビ局は今度はそちらに気を遣うことになるからだ。

 はたして、独立はあるのか、ないのか。

 今回の“打ち切り騒動”には、『週刊文春』(1月31日号)と『女性セブン』(2月7日号)も参戦してきたが、両誌とも独立には触れつつ、はっきりとした結論を出していない。

 ある芸能プロダクション幹部はこう語る。

だいぶ前の話ですが、中居さんは『新しい地図』の3人に“俺がそっちに行きたいって言ったら受け入れてくれる?”と聞いたこともあったそうです。

 彼は事務所の処遇に満足していないのは事実ですが、現在の仕事ぶりといえば、特にテレビの司会業がほとんどで、新たな分野に仕事の幅をひろげようというつもりもない。ですから、他事務所に移る必要はないんです。2番組が終わってまたすぐに始まるというのは、テレビ局も本人もマンネリ化を解消したかっただけでしょう

 業界は混乱しているようだが、中居からすれば、“みんな落ち着けよ”と言いたいところかも。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。