10月9日、嵐がYouTubeに公式チャンネルを開設しミュージックビデオを解禁、SpotifyやApple Musicなどへのサブスクリプション(定額制)での楽曲配信も開始した。

 今回解禁された楽曲は、デビュー曲の『A・RA・SHI』をはじめ、『Love so sweet』『Happiness』『truth』『Monster』の5曲。

「まさに嵐の代表曲という5曲ですよね。ファンのみでなく、多くの方に親しまれるベストな選曲ではないでしょうか」

 と、あるテレビ誌記者は言う。

『嵐』が選ばれた理由

 ジャニーズ内だけでなく、国内トップクラスのCD売り上げを誇る人気グループだけあって、YouTubeのチャンネル登録者数は1日で早くも100万人を突破した。

「海外のファンも多く登録したようで、人気の幅の広さを感じます」(同テレビ誌記者)

 まずは上々の滑り出しといったところだが、今後の展開にも色々期待が持てる。

「まずは、この5曲以外の楽曲の解禁ですよね。そして、嵐以外に現在、Jストームに所属するジャニーズアーティスト、TOKIO、関ジャニ∞、KAT-TUN、Hey! Say! JUMPのチャンネル開設とサブスク解禁の期待が持てます。V6など外部レーベルに所属のジャニーズアーティストのMVなどは、ショートバージョンなどですでに一部解禁されていましたが、画期的なことだと思います」(同)

 ネットでの楽曲配信は、すでに世界各国で主流となっているが、ジャニーズはタレントの画像も含め、ことネットに関しては、ずっと消極的だったことは有名である。ある芸能関係者が言う。

「ネット展開を敬遠してきたのは、無料で画像や音源が楽しめ、コピーも可能であることが理由のひとつだと思います。それでも若い世代のファンは、雑誌の画像などをスキャンしたり、テレビなどの動画を、動画サイトに無断アップするなどしていましたが……。いずれにしても、ジャニーズ事務所はついに時代の流れに乗ったということですね」

 音楽業界全体の中では後発となるネット進出ではあるが、ジャニーズ事務所がいきなり嵐からスタートというところにもまた、驚きがある。

「これは、まさにインパクト重視なんじゃないでしょうか。ほかのジャニーズより、『あの嵐が!』というニュースバリューは大きいですからね。そして、来年いっぱいでしばらく活動休止してしまう嵐というグループを、アーカイブ化しておくような意味合いもあるのではないでしょうか」(同芸能関係者)