――妊娠したとわかったときは何と言いましたか?

「妊娠2か月だったから、まだ堕ろそうと思えば堕ろせる。孫はほしいけれど、どうせわれわれは先に死ぬんだよ、と言いました。そうしたら、紗里は泣きながら“私、産む”と言ったんです。妻は“紗里がかわいそう”と言っていました」

――出産に立ち会えない?

「仕事がありますからね。妻も仕事なんですよ。もしかしたら、妻だけは東京へ行けるかもしれませんが」

――紗里さんと最後に会ったのはいつ?

「先ほど言ったように、1月12日に私が東京へ行ったときです。その日は、紗里が『サンデー・ジャポン』に出ていた日で、放送後も取材が殺到していた。結局、紗里に会えたのは夜の9時でした。

 それまでの時間を潰すのが大変でしたよ。紗里からは“マネージャーと一緒に東京見物してて”なんて言われましたが、“なんでこんな日に来たのよ?”とも言われました。結局、紗里のマンションに2晩泊まりました」

――今のようなキャラになったのはいつから?

「紗里は、幼稚園のころから習い事をしていました。バレエ、ピアノ、琴、日本舞踊といった具合です。妻がしつけにうるさかったので、紗里は、そのあたりはしっかりしていますよ。

 中学受験のときは猛勉強をして、県内でも名門と言われる女子校に入りました。そのころ3つ上の紗里の姉が『ミス日本コンテスト』に応募したんですよ。紗里も“出たい”と言ったのですが、まだ早いと諦めさせようとしたけど、募集年齢が15歳以上で、紗里も15歳になったばかりでした。結果、姉と2人で出たら『中四国代表候補』の3人の中に2人が選ばれたんです。

 高校の部活はダンス部でしたね。このときはダンスを一生懸命やっていました。自由奔放なのはもとからですが、このあたりから自分に自信がついたのか、今のキャラに近くなりましたね。

 でも、4年前のバッシングのときは本当につらそうでした。夜になったら“ママ、つらい”と、弱気の電話をかけてきました。あと、紗里は整形手術をやっているともよく言われますが、私の目や鼻とよく似ているでしょ。胸が大きいのは母親似なんですよ

 結局、店の開店から閉店まで、じっくりと話をしてくれた父・正明さん。いろいろと明らかになった加藤紗里の意外な一面。ただ、ぶっちゃけキャラは父親譲りだったようで――。