9月10日、新型コロナウイルスの影響を受けて、NHK『紅白歌合戦』が史上初めて無観客で開催することが発表された。そんな中、紅白同様に大みそかの風物詩となっている『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで 大晦日年越しSP!!』(日本テレビ系)も、無事に放送されるのかファンの間では心配の声が広がっている。

「“絶対に笑ってはいけない〇〇”と毎年、舞台を変えて作られており、視聴率も紅白に次いで民放では1位の数字を叩き出しています。ダウンタウンココリコなどの出演者の距離が近いので、“コロナ禍で、例年通りの撮影ができるのか?”と不安に思う人も少なくないのでしょう。でも、すでにシークレットゲストとして登場するタレントたちのスケジュールは押さえられていて、来月にもロケが行われると聞いていますよ」(芸能プロ関係者)

 レギュラーメンバーであるココリコの遠藤章造は先月、極楽とんぼ・山本圭壱のYouTube生配信に参加したことで、新型コロナに感染してしまった。しかし、それが放送続投の決め手になったとの声も。

「所属する吉本興業は、新型コロナの感染が拡大した今春、YouTubeをやっている芸人に撮影マニュアルを送付。感染防止対策をした上での撮影のガイドラインの指導を行いました。当初はマニュアルを守っていた芸人たちも、外出自粛の流れが徐々に緩和していったことで気が緩み、守らずに撮影を行う芸人も増えていたんです。そんな中で山本さんの生配信でクラスターが発生したことで、吉本はガイドラインを強化。複数で撮影を行う際には事前に申請したり、スタッフが同行するなど厳しく管理しています。

 感染した遠藤さんはもちろん、ほかの『笑ってはいけない』メンバーもこれまで以上に意識が高まったため、感染するような行動は控えているそうです。そうしたメンバーで感染防止を徹底した上で行うなら、問題ないだろうと判断したようです」(日本テレビ関係者)

 特に、ダウンタウン2人の感染防止対策の徹底ぶりは、かなりのものだという。

「ご本人たちの意識が高いのはもちろん、吉本の顔であるダウンタウンの2人を感染させてはいけない……と、テレビ局が決めた感染防止ガイドライン以上に厳しい条件でスタジオ収録などを行っていますよ」(前出・芸能プロ関係者)

リモートで“光る”キャラが続々

 放送は決まったものの、残念ながら今年はおなじみの演出は消えてしまうようだ。

メインのロケ地までバスで移動するシーンは“密”になってしまうため、なくなると聞いています。また、これまで横一列になってゲストのネタを見ていた演出も距離を取って行うか、リモートのような形で行うか検討しているみたいですよ」(前出・日本テレビ関係者)

 そのため、リモート出演でも面白くなるゲストがブッキングされるようだ。

「これまではレギュラーメンバーのリアクションを見て、臨機応変に対応できるゲストが多かったのですが、今年はリモートや遠い距離から見ても笑いが取れるユーチューバーや芸人、俳優たちのもとにオファーが届いているようです。人気シリーズではあるものの、最近はマンネリ化も指摘されていたので、意外と“新しい撮影方式”が番組の起爆剤になるかもしれません」(制作会社関係者)

 日本テレビに放送予定や内容について問い合わせたが、期日までに返答はなかった。

 お笑い界のトップに君臨し続けるダウンタウンなら、どんな状況でもきっと番組を面白くしてくれるはず!