「彼とはネットを通じて知り合いました。人を洗脳するような丁寧な話し方が特徴的で、“一緒に死のう”と言われたこともあります……」

 容疑者を知る女性A子さんは、震えながら告白した──。

SNSで「殺してあげますよ」とメッセージ

 千葉県袖ケ浦市で今年5月7日、19歳の女性が刺殺され、12日に遺体が発見された事件。その後の捜査で、横浜市の夏見翔太容疑者(23)が6月21日に殺人容疑で逮捕された。

「亡くなったのは美容師見習いの中込愛美さん。殺害現場は中込さんの自宅近くにある薄暗い竹林でした。

 2人はSNSを通じて出会ったようで、事件当日が初対面だった。容疑者は会う前に“殺してあげますよ”とメッセージを送っていました」(全国紙社会部記者)

殺害された中込さん(本人インスタグラムより)
殺害された中込さん(本人インスタグラムより)

 容疑者の自宅からは血液の付着した包丁が押収されており、本人も刺したことは認めているが、殺意は否認。

 犯行翌日の5月8日には、横浜市内にある公園のトイレで、18歳未満の少女と性交したとして、6月上旬にすでに逮捕されていた。

 横浜市で生まれ育った夏見容疑者。小学校時代から付き合いのある同級生によると、

「人当たりもよく、礼儀正しいやつでした。実家は地元で有名なお寺で、父親は僧侶」

 だが昔から少し変わったところがあったようで、

「メンヘラ気質なところがありました。“消えてしまいたい” “自分はどうしようもない人間だ”と、自分を責めるようなことを話してました。

 家庭環境について愚痴を言うことも多く、思い詰めて、よく家出をしていた」(同)

 容疑者の両親は再婚同士で、お互いに連れ子がいたという。父母どちらの子かは不明だが容疑者もその1人で、血のつながっていないきょうだいも複数いた。

 “趣味”も独特だった。別の同級生によると、

「小学生のときから描写がグロテスクな本やマンガを集めていました。『ひぐらしのなく頃に』という、猟奇殺人などを扱った大人向けのホラーゲームにもハマっていた」