「'12年、当時74歳だった国王が、腰の骨を骨折しました。その原因として、アフリカのボツワナで“ゾウ狩りツアー”に参加していたことが明るみに出ると、批判が殺到。
贅沢な暮らしぶりや動物愛護の精神に欠けているのはもちろん、流出した写真に愛人女性が写っていたことが、火に油を注ぎました。彼女に大金が渡っていたことも報じられ、批判に耐えきれなくなった国王は、'14年に生前退位しました」(多賀さん)
嫁姑間の確執が見えた行事
退位後にも、サウジアラビアの高速鉄道をめぐる契約に不正に関わったという汚職疑惑が取り沙汰された。そして'20年、フアン・カルロス1世はスペインを離れ、アラブ首長国連邦へ。事実上の“国外追放”だった。後を継いだのは、息子のフェリペ6世だ。
「'92年のバルセロナオリンピックにヨット選手として出場したこともある、スポーツ万能な国王です」(一般紙記者)
そんなフェリペ6世が'04年に結婚した相手が、離婚歴のあるレティシア王妃。
「以前は、国内でも有名なテレビキャスターでした。'01年のアメリカ同時多発テロ事件での報道で賞をもらったこともあるほど優秀で、フェリペ6世が惚れ込んで、結婚が実現したとか」(多賀さん)
父の“尻拭い”をするだけでも手いっぱいのフェリペ6世をさらに悩ませたのは、後を絶たない家族のスキャンダルだった。
「国王夫妻には、2人の娘がいます。レティシア王妃は、可愛い2人の娘を独占したい気持ちが強すぎるのかもしれませんが、それゆえに、姑のソフィア妃に“悪態をついた”ことがありました」(前出・皇室担当記者)
ソフィア妃は、前出のフアン・カルロス1世の妻で、フェリペ6世の母にあたる。
“事件”が起こったのは'18年、ロイヤルファミリーが一堂に会した行事でのことだ。
「ソフィア妃が孫娘たちの肩を抱きながら、“スリーショットを撮って”と言わんばかりに報道カメラマンに視線を向けたところ、レティシア王妃がその間に立って妨害。
さらに、ソフィア妃が孫娘にキスすると、すぐさまレティシア妃がその箇所を拭ったのです。嫁姑間の確執を見せつけるかのような態度に、スペイン国内外から非難の声が上がりました」(同・皇室担当記者)