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ー 台湾チア、爆発的人気

 WBCの興奮から早1か月。日本代表として活躍したラーズ・ヌートバー選手(25)は4月20日に森永製菓と広告契約を締結。同月27日からはメガネブランドZoffのCMがスタートと、WBC効果は絶大だがお隣の国も同じのようで――。

「可愛らしいルックスとダンスで注目を集めていた“台湾チア”ですよ。WBC日本戦でパフォーマンスするのではと期待されていました。残念ながら台湾は日本とは別グループ、1次ラウンドで惜しくも敗退したため来日は幻に終わってしまいましたが、彼女たちの人気は今なお高まっています」(スポーツ紙記者)

台湾チア、爆発的人気

 彼女たちの魅力を聞き出すべく、台湾プロ野球のチーム『楽天モンキーズ』のマーケティング部長・陳元凱(スタンリー・チェン)氏に取材を申し込むと、台湾のチアの成り立ちから話してくれた。

台湾プロ野球は'89年に発足し、当初は日本のプロ野球と同様にトランペットや太鼓といった鳴り物での応援が主流でした。'12年のアジアシリーズで韓国ロッテ・ジャイアンツのチアリーダーの応援を拝見し、エンターテイメント性を高めて来場者の増加に繋げるため楽天モンキーズの前身であるラミゴモンキーズ時代の'13年から採用したのが始まりなんです」

 韓国においては野球に限らず、さまざまなスポーツで大人びたセクシーなチアリーダーの応援が人気。台湾ではキュートさ全面に押し出すなどアレンジが施され、今では台湾プロ野球全6チームがそれぞれ美女チアチームを抱えるほどになった。

「初期のチアチームは芸能事務所のタレントや球団関係者の知人といったアマチュアで構成されていましたが、現在はプロのパフォーマー集団として洗練されてきています」(陳氏、以下同)

 昨年行われた楽天モンキーズのチアリーダー・楽天ガールズのオーディションには200名以上の応募があり、採用が7名のみと狭き門とのことだが、気になる選考基準は?

「球団としてチアリーダーに求める要素として、まずダンスの技術は絶対条件。また、人前に立つので容姿も重要ですし、チームとして団体生活をおくるためグループ活動に馴染めるかも大切ですね」

 台湾チアとして人気が出れば、アイドル並の扱いをされるようだ。

「日本では考えられないかもしれませんが、台湾では選手よりもチアリーダーのほうが、グッズの売れ行きも多くて有名というケースもあるんです」

 楽天ガールズで注目のチアリーダーを聞いてみると2人の名前を挙げてくれた。

「1人目は陳怡叡(ユリ)さん。彼女は楽天ガールズでトップを争う人気で、最近では演者としてテレビや映画でも活動の場を広げています。2人目は韓国人メンバーのイ・ダヘさん。彼女は韓国プロ野球の起亜タイガースのチアリーダーでしたが、楽天に移籍して今年3月に初お披露目したばかり。この移籍は台湾でも大きな反響を頂いております」

 今年の楽天ガールズは香港・韓国・アメリカ・シンガポールでパフォーマンスを行う予定だ。

「直近の日本でのイベントですと、今年6月23日から、楽天モバイルパークで行われる楽天イーグルスと西武ライオンズの3連戦になります。先ほど紹介したユリさんを含め3人が球場でパフォーマンスしたり日本のファンの皆さまと交流させていただく予定ですので、多くの人にお越しいただければ幸いです」

 台湾チアからますます目が離せない!