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ー 相次ぐ不祥事に姉・しのぶは怒り心頭

 被告となった市川猿之助の心中騒動で揺れる歌舞伎界に、新たな不祥事が勃発した。

「7月26日に『文春オンライン』が、尾上菊之助さんが19歳下の女性と不倫関係にあると報じました。女性は日本舞踊家で、女優の波瑠さんに似た美人とのこと。ふたりは昨年9月ごろから舞台の仕事を通して親密な仲に。猿之助さんが再逮捕された3日後の7月21日、菊之助さんが大阪で宿泊していた高級ホテルの29階にあるプレミアムルームに、その女性が出入りする写真が撮られました」(ワイドショースタッフ、以下同)

 後日、文春の直撃取材に菊之助と女性は不倫関係を否定するも、彼と業務提携している事務所はふたりが同じ部屋に滞在していたことは認めるとコメントを出した。

「菊之助さんは2013年に二代目・中村吉右衛門さんの四女と結婚し、長男の尾上丑之助くんを含め3人の子どもの父。菊之助さんの父は人間国宝で名門『音羽屋』の頭領である七代目・尾上菊五郎さん。母は女優の富司純子さんで、姉は女優の寺島しのぶさんという芸能一家です」

 由緒正しき家で育った菊之助は、結婚してからスキャンダルとは無縁だった。

「菊之助さんは温和で実直な性格で知られ、古典歌舞伎に真摯に向き合う姿勢が評価されていました。彼と同い年で、素行不良が目立った市川團十郎さんと比較されていただけに、今回の報道は衝撃ですよ」

 一方、こんな意見も囁かれている。

菊之助さんは、優等生すぎて役者としての魅力に欠けるのか“チケットが売れない役者”と言われているんです。本人にも自覚があるようで、2019年には『風の谷のナウシカ』を、最近では人気ゲームの『ファイナルファンタジーX』を歌舞伎化するなど話題性を意識した興行に挑戦していました。今回の件も、役者としてひと皮むけるために“冒険”したのかも、なんて言われています」(梨園関係者、以下同)

相次ぐ不祥事に姉・しのぶは怒り心頭

 ただ、この火遊びは“芸の肥やし”以前に、身内の怒りを買ってしまったようだ。

寺島しのぶさんは、10月に山田洋次監督が演出する歌舞伎座公演の出演を控えています。歌舞伎座には1993年に松本白鸚さんの娘である松たか子さんが出演したことがありますが、創作歌舞伎を除けば基本、女人禁制の歌舞伎界では異例の大抜擢。話題性間違いなしの舞台が近いのに、弟のスキャンダルで水を差された形になってしまいました」

 寺島とフランス人の夫の間に生まれた長男・尾上眞秀くんも5月2日に日仏にルーツのある歌舞伎役者としてデビューを果たしたが、同月18日に起きた猿之助の心中事件で、明るい話題は吹き飛んでしまっている。

「寺島さんは過去に“女性でなければ歌舞伎役者になりたかった”と語るなど、歌舞伎に対する思いが強いんです。自分と息子の晴れ舞台が、ほかのスキャンダルと重なって足を引っ張られてはたまったものではありません。

 寺島さんは菊之助さんに“不始末のケジメをつけろ”と怒り心頭のようですよ……」

 菊之助はいまごろ、厳しい姉・しのぶからお説教を受けているのかもしれない─。