たけしが求める仕事

 そもそも、たけしが今日まで『アンビリバボー』を続けてきたのはギャラ以上に“コスパ”がよかったからという話もある。

「たけしさんはスタジオレギュラー陣とも絡まず、1日に2か月分ほどの放送内容をまとめて撮っていましたから、割のいい仕事だったんです。過去にレギュラーだった所ジョージさんが、辞める際にたけしさんに挨拶に行ったところ、“オレは楽だからまだ続けるよ”と返したそうです」(フジテレビ関係者)

『奇跡体験!アンビリバボー』スタジオレギュラーの3人。過去には所ジョージや、関根勤、板東英二、小林麻央さんなども務めていた(公式サイトより)
『奇跡体験!アンビリバボー』スタジオレギュラーの3人。過去には所ジョージや、関根勤、板東英二、小林麻央さんなども務めていた(公式サイトより)
【写真】ドラマの打ち上げに参加したビートたけし、オーラ全開の貴重プライベートショット

 しかし、ギャラ交渉がまとまったとしても、たけしは『アンビリバボー』を降板していたかもしれない。

「たけしさんは今年で喜寿を迎えましたが、映画やアートへの創作意欲はまだまだ旺盛。コスパや実入りより、充実感や達成感のある仕事を求めているんです」(芸能事務所関係者、以下同)

 現在の関心事はなんなのか。

「やはり映画でしょう。'97年に三大映画祭の一つ『ヴェネチア国際映画祭』で、監督を務めた『HANA-BI』が最高賞にあたる金獅子賞に選ばれましたが、ほかの『カンヌ国際映画祭』や『ベルリン国際映画祭』の作品賞や監督賞にも意欲があるようです。昨年には6年ぶりの監督作品『首』も公開されましたし、今後はどんどん日本のテレビ界から距離を置きつつ、たけしさんの集大成といえる、国外に通用するような大作映画に取りかかっていくのだと思います

 新たなステージを目指して動き続けるたけし。本人が一番“アンビリバボー”な人生を歩んでいる!?