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ー 雲隠れ先は「ラーメン店」
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ー 「カメラテストだから」と行為を強要

 '23年7月、午前10時過ぎに都内のラーメン店から暖簾を手に持った中年の男が出てきた。その顔は、1年前に見せた姿から、いくらか老け込んだような疲れた様子も感じられ─。

「警視庁は2月20日、映画監督の榊英雄容疑者を、準強姦の疑いで逮捕しました。容疑は'16年5月、20代の女性に演技指導という名目で性的暴行を加えた疑い。榊容疑者は、自身が監督を務める映画に出演させることをほのめかしたうえで“タトゥーがあると大変だから裸が見たい”と言って、犯行に及んだとみられています。複数人の女性から被害届が出されたことから、警察は1年ほど前から慎重に捜査を進めていました。警察の取り調べに対して榊容疑者は“冤罪です”と容疑を否認しているようです」(全国紙社会部記者、以下同)

 榊容疑者の自宅からは、複数人の女性とわいせつ行為に及ぶ動画50点以上が入ったSDカードも押収されている。その中には、被害女性が映っている動画もあったという。

「俳優を志していた被害女性は“監督の要求に応えられなければ女優として生きていけないと思った”と警察に話しています。榊容疑者は犯行後、被害女性に“秘密だからな”などと口止めをしていたことも判明しています」

雲隠れ先は「ラーメン店」

 '22年3月、『週刊文春』が報じたことで、榊容疑者の悪事が明るみに。そこから約2年という月日を経て、ようやく卑劣な犯罪者の逮捕に至った。

「文春では、居酒屋で飲んだ後に女性を暗がりへ連れ込んだうえ“騒いだら殺す”などと脅して、榊が無理やり性行為に及んだ様子が克明に報じられました。ただ、これまで公にしてこなかった女性たちの理由として“大ごとにしたら、この業界でやっていけなくなる”という思いが共通してあったようです。榊容疑者は、そういった恐怖心につけ込んでいました」(スポーツ紙記者、以下同)

 この報道により、榊容疑者が監督を務めた映画2作品の公開が中止に。その1つである映画蜜月』は、くしくも性加害をテーマにしていた。榊容疑者は、どんな気持ちで映画を作っていたのか。また、長年連れ添った妻で歌手の和こと橘いずみとは、'22年5月に離婚。

 さまざまな“被害者”を生んだ榊容疑者だが、その後は再起を図るため冒頭のようにヒッソリと都内のラーメン店で働いていた。

「そのラーメン店は、榊容疑者の支援者が経営していたお店です。榊はラーメン店のオーナーである弁護士のドキュメンタリー映画を撮る予定で、働いていた」(榊を知る映画監督の男性)