「『特別費は予想できない』と言う人もいますが、実際には、ある程度予測が立てられると思うのです。例えば、所有している家電の寿命を調べておいたり、新品の価格やリサイクル品の価格を把握しておくなど。

 そうすれば本当に故障したときに、冷静に対応できるはずです。貯蓄を増やすために最も重要なのは“お金にコントロールされないこと”。特別費に備えつつ、貯蓄計画を立てると、お金に振り回されなくなりますよ

 目先の貯金にこだわらずに、生活費だけでない家計の支出と冷静に向き合うべし!

「支出には2種類ある」家計簿などから一昨年、昨年にかかった特別費などをざっくりと洗い出すことから始めてみよう
「支出には2種類ある」家計簿などから一昨年、昨年にかかった特別費などをざっくりと洗い出すことから始めてみよう
【写真】ぽこりんママさんの貯めグセの掟6か条で節約貯金!

貯めグセ2:時間と成果が見合わない!食費を重視した節約はNG

食費は未来への投資。固定費削減が第一

 節約を志したその日から、食費を切り詰める人も多いだろう。しかしぽこりんママさんは「食費削減は最後の手段」と話す。

「食費の節約は気軽に始められますが、労力に対する成果が小さく、長続きしにくいんです。わが家も、食費を月2万円で切り詰めていたときがありましたが、ストレスがたまって、頑張った反動でバーンと外食してしまうことが。

 食材を安く買ったり、節約料理で月の食費を下げたとしても、それを毎月続けるのはとても大変。家族から不満が出たり、自分もストレスを感じるので、今は月4万円程度にして、献立のメリハリを大切にしています」

 また「節約目的で食事の質を下げすぎるのはNG」と、ぽこりんママさん。

無理に食費を減らして栄養が偏ると、医療費が増えるリスクが高まりますよね。私は『食費は未来への投資』と捉えているので、食費の予算は極力削らないようにしています。もしも節約をスタートするなら、食費ではなく“固定費の削減”から。

 ネット回線を安いプランに変更したり、キャリアのスマホを格安SIMに乗り換えたり。1度だけ手間がかかりますが、その後は何もしなくても月1万~2万円の節約になるので、継続性バツグンの節約術です」