溝端淳平
『時代劇法廷スペシャル 被告人は坂本龍馬』(CS放送時代劇専門チャンネル3月21日土曜夜10時放送)。撮影/佐藤靖彦

 CS放送の時代劇専門チャンネルで、幕末の偉人・坂本龍馬役に初挑戦した溝端淳平。

「龍馬はいろいろ調べると諸説あって、新しく発見されることもあり、奥深いです」

 役作りのため、司馬遼太郎原作『竜馬がゆく』やコミック『お〜い竜馬』を読み、臨んだ。

「作品によって龍馬像は違うけど、(人間の)器が大きくて(考え方の)間口が広い。人間付き合いや性格、人当たりのよさで日本を動かした人物」と印象を語る。

 ファンの多い英雄だが、諸説あるなかで驚いたこととは?

「身長が高いと言われていたが、170センチ以下だったとか、剣術の達人説も、ブーツをはいてそんなことはないという説もあって、両極端なことが2つもあるなんてビックリ。本心を語らずに亡くなったというのも想像をかき立てられるし、本気のようで本気じゃなかった振る舞いとか、つかみどころのない魅力があって、幕末では新選組のファンだけど、龍馬を演じて好きになりました」

 ドラマ前半には、現代の扮装をした龍馬のラップ・シーンも登場する。

「最初は突拍子もないと思ったけど、世の中を変えようと思っていた龍馬と、メッセージを伝えるラップがリンクしました。龍馬ファンには違和感を持たれるかもしれないけど、龍馬のような広い心で見てほしいですし、時代劇になじみのない若い人には入り込みやすい作品になっていると思います」