「悪役や怪人なら可能性があると思っていたので、まさかの展開です。人生って何が起こるかわからないものです」

 少年時代から憧れ、大学在学中に俳優を志した養成所時代にはオーディションを受けて、落ちた経験のあるヒーローもの。その代表である仮面ライダー役を、デビュー20年の節目に射止めた。

 劇場版『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(3月21日公開)に、"幻のライダー"3号に変身する黒井響一郎役で出演を果たした。

「40代半ばにして夢が叶いました。(撮影中は)はしゃがないようにしていたけど、毎日が感動と驚きの連続でした。3号が乗るトライサイクロンという車はもちろん、歴代ライダーのバイクがあったり、現場には本物のライダー・ヘルメットもあったり、目の当たりにしてしまうと童心に戻るというか、ずっとワクワクしっぱなしでした」

 26歳のときに『モラリティー』でミュージシャンとしてデビュー。曲のヒットとともに"ミッチー"の愛称や"王子"キャラで人気を集めた。『WITH LOVE』で役者デビューして以降は、アーティスト活動と並行して毎年、映画やドラマに出演し続けている。

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「僕にとって、自分らしさにこだわるのが音楽業、自分らしさを楽屋においてくるのが俳優業。その両立を続けることによって、精神的にバランスがとれています」

 これまでの人生に、ほぼ悔いがないという。では今後のビジョンは?

「創作意欲が僕のエネルギー源。50代になったら、脚本を書いてみたいし、監督して映画を作りたい。若手ミュージシャンのプロデュースをしたり、裏方仕事にも挑戦してみたいと思っています」