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「今回、ひとつ自信が持てることがあります。それは、年収250万円の気持ちが共演者の誰よりもわかること。下積みの期間が長かったですから」

 ’06年の映画『アダン』でデビューし、今年で芸能活動10年を迎える木村文乃。凛とした佇まいが印象的な彼女が、4月14日夜10時スタートの火曜ドラマ『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』(TBS系)で連続ドラマに初主演する。

 セレブたちが通う名門幼稚園を舞台に、“母親”という役割をまっとうするために仮面をかぶる女性たちの姿を描いた今作。“コミカル×ドロドロ×爽快感”を織りまぜた新感覚ドラマで木村が演じるのは、この幼稚園とは不釣り合いな年収250万円の貧乏なバツイチ・シングルマザー、蒲原希子。

「私自身が幼いころに通ったのは、ごく普通の幼稚園。だから、セレブ幼稚園のすべてが驚きです。“ごきげんよう”っていう挨拶とか、“品格を保つため”とかって言われると、クエスチョンが浮かんできて」

 送り迎えは当然、高級車という世界の中で、ひとり人力の“ママチャリ”を走らせる希子。

「自転車には、プライベートでよく乗ります。スーパーに買い物に行くときに。せっかく食べるなら、旬のものや栄養がわかるものがいいと思っているので、できるだけ料理をしようと考えています。ドラマでは、電動アシストがついていないものですが、私の自転車はアシストつき。いただきものですが、やっぱり楽ですね(笑い)」

 前作のドラマ『銭の戦争』など、今作とは正反対の“お金持ちのお嬢様”役を演じることが多かった彼女。実際に話してみると、意外に庶民的。

「“お嬢様育ち”に見えるって、よく言われますが、ぜんぜん、そんなことありません(笑い)。ひとり旅が好きで、よく旅に行くんです。リゾートの海辺でのんびりっていうのもいいけど、時間やお金の制約がある中で効率よく回るほうが好き。あくせくしているほうが、生きているなという実感がわくんです」

 1週間ほど自由になる時間ができたら、スイスを走る長距離列車に乗って、美しい景色を眺めながらボ~っとしたいと語る彼女。やはり、その旅も“ひとり”?

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火曜ドラマ『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』4月14日夜10時スタート 撮影 /廣瀬靖士

「誰かといっしょにいるのは楽しいんですけど、相手にすごく気を遣ってしまって。それは、近くにいる誰に対してもそう。まず、相手のことを考えてしまいます。恋愛ですか? これじゃ、できないですよね」

 “ひとり”を求めるのは、ほかにも理由があるよう。

「以前は、感情が揺れないように、気持ちを平坦にしようと努めていました。疲れてしまうから。それが、お芝居をするうえで悪影響だと気づいたので、いまは素直に感情を出すようにしています。だから、私にとって演じることが、リハビリになっているみたい。でも、やっぱり大変ですね。特に、今回の希子って、感情の振れ幅がすごく大きいんです。感覚に対して自由に生きているから。すごく疲れます。そうなると、休日はひとりになりたいなって。それに、今回は主演。できあがったものを見ると、もっとできることがあったとか、どうしたらもっとよくなるんだろうって、これまでとはまったく違う気持ちになります。毎日、試行錯誤。自分の不器用さに、もどかしい日々。でも、楽しいドラマです。どうか、希子とわたしを見守ってください(笑い)」