堀井「自分と重なるところがたくさんあって、楽しそうだなと思いました」

志尊「選ばれたことがとてもうれしかった反面、やりがいのある役をいただき、プレッシャーも感じました」

 メーンキャストの合唱部員たちがオーディションで選抜されたことが話題のTBS系金曜ドラマ『表参道高校合唱部!』。合唱が大好きなヒロインの転入生が、廃部寸前の合唱部の立て直しを決心し、ミラクルを巻き起こしていく今作。ヒロインに興味を抱く学年一の人気者・夏目役を志尊淳が、甲子園を目指す球児の桜庭役に堀井新太が挑戦する。

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堀井「ポジティブなところや、ムードメーカー的な立ち位置なところが、自分に似ていると思います」

志尊「スクールカーストがある学校で、夏目はトップの一軍にいます。でも、圏外であろうが、分け隔てなく誰とでも話をする。僕も、いろいろな人と話をしたいし、興味を持つタイプなので、そこが共通していますね」

 それじゃ、それぞれ相手が演じるキャラをどう思う?

志尊「ピッタリです!! 桜庭って、堀井くんそのものなんですよ。野球をやっているところもそうだし、セリフもこれ言いそうって(笑い)」

堀井「志尊は付き合いが長いし、そう言ってくれるとうれしいんですが、今回初めて共演する子たちにも"役と本人が一緒じゃん!"と言われてビックリしました。僕の何を知ってるんだ! って」

志尊「でも、うれしかったでしょ」

堀井「うん(テレ笑い)。わかりやすい人なんだなって思いました(笑い)。志尊も、夏目っぽいよ。みんなの人気者で、スポーツもできて、女の子にもモテる。声も甘いし。僕みたいに、下町育ちで、ガサガサした声じゃないから」

志尊「そんなこと言って、出身地が一緒ですからね(笑い)。高校は、近所。だからお互いに通じるものがあるんです。タイプが違っても」

 息がピッタリ合ったところを見せてくれたふたりは、俳優集団D–BOYSの先輩後輩の間柄。プライベートでも仲よしで、今作のオーディションを受けているときから食事に行っては、「共演できたらいいね」と話し、合唱の練習も一緒にしていたそう。今作で生徒役に選ばれた出演者は、初めて合唱に真剣に取り組み、現在も毎日4時間ほどの“部活”を続けている。

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堀井「僕、音楽の力ってすごいと思っています。落ち込んでいるときも、ハッピーなときにも聴く、生活に欠かせないもの。僕らのフィルターを通して、音楽をみなさんに伝えられることに、すごく幸せを感じています。それと、合唱でハモることができた瞬間は、みんな“素”で喜んでいる。芝居を超えた部分も、ぜひ見てほしい」

志尊「そうですね。バラバラの方向を向いていた人たちが、音を奏でることによって、ひとつにまとまる瞬間がある。合唱する中で、いちばん大切にしたいのが、気持ちだと思っています。練習では毎回、課題を作っていて、終わったら全員でゴハンに行こうって感じで、頑張っています」

 そんなときのムードメーカーは、やっぱり堀井くん?

志尊「はい。たまに、みんなに伝わりにくい冗談を言い始めて暴走する堀井くんを止めるのが僕の役目(笑い)」

堀井「そう。いいコンビです」


撮影/伊藤和幸 ヘアメーク/仲田須加