おてんばで好奇心旺盛。無垢でキュートな演技が好ダッシュに貢献したともっぱらの評判の鈴木梨央。朝ドラ『あさが来た』で、波瑠演じる主人公・あさの少女時代を好演! CMでは『au』の“スーパーおとくちゃん”や、『ポカリスエット』での吉田羊との親子役も話題に。

 いま一番まぶしい子役は、元気よくも礼儀正しく、ペコリと深いおじぎをしてインタビュールームにやって来た。

「すっごい楽しかったです! もう、女の子になりきって、大冒険ができました」

 11月21日公開『リトルプリンス 星の王子さまと私』でアニメーションのアフレコに初挑戦!

「驚くときは、ハッと息をのんだり、匂いをかぐときは、“(鼻をすするように)クンクン”したり。セリフを秒数に合わせて言わないといけないので難しかったです」

 聖書に次ぐ世界的ベストセラー『星の王子さま』の“その後”を描いた物語の主人公は、9歳の女の子。引っ越し先で仲よくなった隣の家の老人は、なんと砂漠に不時着したあの青年飛行士。病に倒れた彼のために、女の子は星の王子さまを見つけ、老人が再会を夢見ていることを伝えるために飛行機で旅立つ。

 完成作を見た感想は?

「自分の声が流れてて、すごいなって感動しました。大切な人とケンカをして怒ったり、泣いたり、感動したり、とてもステキな作品です。みんなに見てほしいなと思います。学校のお友達も“絶対見るよ”って言ってくれてて」

 学校はすごく楽しいとニコニコ笑顔。ちなみに、好きな教科は音楽、ちょっと苦手な教科は体育なのだそう。

「運動神経、悪いんですよ(笑い)。鉄棒もダメだし、なわ跳びもダメで。うんていは……ちょっとだけできるんですけど、すぐマメができちゃう。跳び箱もできません。でも、水泳は好きです。今年の夏、25メートル泳げるようになったんですよ」

 ちょっとナイショの話だけど、梨央ちゃんはすごくかわいいからモテるでしょ? 彼氏はいるの?

「いないですよ~! それに、モテないです。男子には、けっこう強気なんです。“ちゃんとして!”とか、ズバッと言っちゃうタイプで。あと、すぐちょっかい出しちゃいます(笑い)。なんか、おもしろいんですよ」

 仕事と学校との両立はハードそうだが、大変だと思ったことはないという。

「このお仕事は、すっごく大好きなので。宿題もセリフを覚えるのも、時間を決めて集中して頑張っています」

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『リトルプリンス星の王子さまと私』“大切なことは、目に見えないんだ”。『星の王子さま』が初版から70年以上を経て、アニメーション映画化。11月21日(土)公開!

 ちなみに、1か月のおこづかいは?

「あんまり決まってないです。お手伝いをすると、お駄賃がもらえます。お風呂や部屋の掃除をすると1か所10円。コツコツ貯めてます」

 お金が貯まったら何を買いたいかと尋ねると“お母さんのお誕生日プレゼント!”と即答。な、なんてデキた子なのかしら♥

 では、憧れの女優さんは?

「たくさんいらっしゃるんですけど、綾瀬はるかさんです。綾瀬はるかさんの幼少期をずっとやりたいって思ってて。だから『八重の桜』('13年)でやれて、すごくうれしかったです。大河ドラマと朝ドラの両方に出るのが夢だったんです。

 だから、夢が叶ってすっごくうれしいです。将来は、みんなを笑顔にする女優さんになること。あと、お歌も大好きなので、歌も歌える女優さんになりたいです!」

 未来の大女優はまたペコリと深いおじぎをし、笑顔で次の仕事に向かった。


撮影/伊藤和幸