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 今やドラマに欠かせない存在となった安田顕。映画『俳優 亀岡拓次』では、全国ロードショーの映画としては初主演を飾った。

「はい、ありがとございます。(マネジャーに)“主演の話が来ているけど、どうします?”って聞かれて。その言葉を聞き終わる前に“やらせてください! お願いしますっ!”と。食いぎみに、条件反射で言っちゃいましたね(笑い)。なかなかないことですし、今後もあるかわかりませんから(笑い)」

 主演として演じたのは“脇役”。37歳独身の脇役ばかりの俳優で、泥棒、チンピラ、ホームレス……なんでもあり。仕事は途切れないものの、プライベートではひとり酒をあおるばかりの地味っぷり。

 そんな亀岡拓次ことカメタクがロケ先の居酒屋の女将に恋をした。さらに、世界的巨匠からオーディションの誘いまでも。カメタクの人生は一気に好転するのか!?

「主演にはプレッシャーもあると思うんですが、でも、僕は役柄として脇役。普段やっていることとさほど変わりませんので(笑い)、そういった部分ではすんなり入っていけました。主演の苦労? 現場はどこも苦労があるので、この作品に限ったことではないと思います。

 自分で言うのも恥ずかしいんですけど、完成作を見たとき、本当に面白かったんです。とても面白いものをみなさんに見ていただきたいという純粋な思いでいっぱいです」