SMAP A (1)

 11月16日、花組娘役トップスターの蘭乃はなの退団が決まっていた『エリザベート』千秋楽公演にSMAPの香取慎吾が顔を出した。

「慎吾クンは10月末から11月初旬にかけて、主演舞台『オーシャンズ11』の大阪公演に出演していました。そこに宝塚の女優さんらが大勢観覧にいらっしゃっていたんですよ。タカラジェンヌがズラリと姿勢正しく並んで座る姿は圧巻でしたね」(舞台関係者)

 自身の舞台を見に来てくれたお返し、つまり香取にとっては律義にも“観覧返し”だったよう。そもそも、なぜ多くのタカラジェンヌたちが彼を見に行ったのか。

「『オーシャンズ11』はもともと宝塚がミュージカル化した作品で、脚本と演出は小池修一郎さんという宝塚作品を手がける現役の演出家さんなんですよ。慎吾クンの舞台にするにあたって、SMAPを育てた名物マネジャーが小池さんに頼み込んで実現したといいます」(前出・舞台関係者)

 実は一昨年の自身の誕生日、そして昨年と香取は2年連続で東京宝塚劇場に足を運んでいる。彼が見た作品はいずれも“本場”の『オーシャンズ11』。今年彼が演じた主役のダニー・オーシャンは、実は3年越しの役作り。力の入った舞台だったワケだ。

「慎吾クンが座っていたのはOGや関係者なども座るSS席。いわゆるVIP席なんですが、上下とも黒っぽいジャケットにパンツで地味めなファッション、あまり目立ちたくなかったのかも。近くにはOGで元娘役トップの白羽ゆりさんもいらっしゃいました。さっそくネタにされていましたね」(女性客)

 宝塚では観客席にいるOGや著名人が、ステージ上からジェンヌによってアドリブで紹介されるという伝統がある。

「“おや、そこにいるのは……、国民的スターSMAPの香取慎吾さんが来ています!”と伝えられると、場内からは拍手喝采。ちょっと照れくさそうに立ち上がって、後ろを振り返って両手をあげて応えていましたね。そして“よく来たな、ダニー・オーシャン! さあ、ダニーの写真を撮ろう”とイジられ、宝塚の“洗礼”を受けていましたね」(前出・女性客)