W杯の会場のひとつである国立代々木競技場第一体育館

 8月に開催される『バレーボール・ワールドカップ』のスペシャルナビゲーターにSexy Zoneが選ばれた。

 同大会は4年に1度開催され、これまで’95 年のV6、’99 年の嵐など、ほとんどのジャニーズアイドル新グループ“お披露目の場”としても使用されてきた。しかしSexy Zoneは、’11 年に続いて2大会連続の起用となる。

「3月11日に発売される新アルバムに合わせての発表でしょう。でも、ワールドカップでは新グループのデビューが注目されていただけに、“続投”は少々、拍子抜けですね。どうしても彼らをブレイクさせたい事情でもあるのでしょうか……」(スポーツ紙記者)

 さすがに連投に気が引けるのか、いままでの『サポーター』という応援団的な立場から『ナビゲーター』へと、大会を主催する国際バレーボール連盟から初めての“お墨つき”格上げ措置が取られた。さらに『ミュージックアンバサダー』という肩書までつくことに。

「ボクたちは歌の力で、会場のみなさん、テレビの前のみなさんともひとつになって、歌のラリーをしていきたいなと思っています」

 メンバーの佐藤勝利のコメントから察すると、前回大会ではコート上で歌えなかった歌も晴れて披露できそうだ。

「試合会場には毎回、ジャニーズ目当てのファンが押し寄せます。ミニコンサートが終わったら退席したり、ジャニーズがいる席近くに移動したりと試合そっちのけでマナーの悪いファンもいるのだそう。真剣勝負に来ている外国人選手やチーム関係者から、批判や苦情も出ていたといいます」(前出・スポーツ紙記者)

 確かに選手にとって、「ワールドカップ」というオリンピック出場をかけた大事な試合前に、黄色い声援が飛び交う異様な雰囲気の中で歌う日本のアイドルを見させられても迷惑なのかもしれない。会場でのステージ禁止もいたし方なかったのかも。

 ところが今回、禁止したはずの連盟がジャニーズにGOサインを出したのはナゼ?

バレーボールは、世界的には超メジャースポーツというワケではありません。それが日本では“青春の象徴”といいますか、人気がありスポンサーもつきやすい。フジテレビも莫大な放映権を連盟に払っているわけで、そこで強い立場にあるジャニーズから“やっぱり歌わせろ”と言われでもしたら、フジは連盟を必死に説得することでしょう」(広告代理店関係者)

 今回、会見のためにわざわざ連盟会長のアリ・グラサ氏からの正式文書が早々と作成されたのも、各国から出るかもしれない反対意見の有無すら言わせないためか。ジャニーズとしては再度、アピールの場を勝ち取ったワケだ。

 それにしても、Sexy Zoneとして呼ばれたのは昨年7月に発足した佐藤、中島健人と菊池風磨の3人体制。現在、弟分のSexy松、Sexy Boyzとしても活動する松島聡とマリウス葉の姿はなかった。

「いずれも“Sexy”の冠がついたユニットですし、W杯では3人プラス弟分総出もありえます。ジャニーさんが掲げる『2020チーム』の中心はSexy Zoneです。このまま’16 年のリオ、そして’20 年の東京五輪に向け世界的にSexy Zoneを売り出す計画かも」(テレビ局関係者)

 確かに5年後、Sexy Zoneメンバーはちょうどいい年に。ジャニーズとしても“顔”にならないと困るということか。一方で、

「ただW杯公認ナビゲーターになったことで、今までのように会場内で日本びいきの応援はできないかもしれませんよ。それはそれでフジが困りますね(苦笑)」(前出・テレビ局関係者)