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 第66回紅白歌合戦の白組司会をV6井ノ原快彦が務めることが発表された。『あさイチ』(NHK)の司会を務めるなど、朝の顔としてもすっかり定着。そこで、美のプロである高須院長に井ノ原が国民に愛される理由とV6の愛され顔ランキングを選んでもらった。

――紅白の司会に井ノ原快彦さんが選ばれましたが、プロの顔から見て愛される理由はどのあたりだと思いますか?

「どこにでもいそうところじゃない? いま人気があるのは隣にいそうなんだけど歌唱力や演技力があったり、ダンスが上手いという+αの魅力がある人。(岡田准一の写真を指して)だからこういう顔をしていたら、愛されない」

――岡田クンは大河の主演を務めるなど、俳優の実績はいちばんありますよ。

「俳優として人気があってもお茶の間には受けないよ。整いすぎたらダメ。井ノ原さんはアゴなしで、出っ歯でしょ。唇も薄くてモンキーフェイス。こういう顔は人気が出る」

――愛され顔としては文句なし?

「ちょっと目つきが悪いかな。だから薬丸裕英くんの目をこの顔につけたら、もっと人気が出ると思う。美男美女の条件であるEラインは鼻先からアゴを結んだ線から口がバックしないといけない。でもその顔だと見ている人に“違う人種”と思われて、応援されにくい」

――なるほど。

「憧れの対象になっちゃう。でも人気者は親近感のほうが大事。ただ、お茶の間の人気者にはなるけどブロマイドは売れないんじゃない(笑)。(岡田准一のように)何でも完璧すぎちゃうと応援されにくいからね。相撲の北の湖と一緒。強すぎちゃうと憎まれるけど、ときどきポカをする人が国民的英雄になれる。長嶋茂雄とかね」

――そう説明されると納得ですね。

「だから人気という点では、多少スキがあったほうがいい。Eラインが壊れているけど、笑顔が可愛らしい。井ノ原さんはそれがすべて揃っているね」

――三宅健クンはどうですか?

「安全ストライクゾーンの顔だよね。みんなに愛されるタイプ。おばさんたちが好むのはこういう顔じゃない?」

――長野博クンはどうでしょう?

「表情が上手いね。彼は笑顔も可愛いし、案外、タレント寿命が長いかもしれない。(デビュー当時の写真を見て)初めから大人の顔をしているし」

――森田剛クンはデビュー当時からかなり印象が変わりました。

「鋭さが失われたね。やる仕事が変わって、顔も順応したんだろうね。デビュー当時はヤンキータイプだけど、今はそれを諭すオヤジみたいだもん(笑)。顔が下がったね。上手く役者顔にシフトしたと思うよ」

――いちばん年上の坂本昌行クンはどうですか?

「(デビュー当時の写真と見比べて)顔は変わっていないね。老けてからのほうが幅広い人気が出そうな感じがする。アイドルってデビュー当時はすごくカッコイイけど、年を取るとしなびれてしまうケースもあるけど、彼は上手く年を取っていると思う」

――では“愛され顔ランキング”をつけるとしたら?

「1位は井ノ原さん、2位は彼(三宅)、3位は彼(長野)、4位は彼(坂本)と彼(森田)が一緒で、ダントツの最下位が彼(岡田)だね。カッコイイ顔は凋落も早いけど、井ノ原さんみたいな顔は安定して人気があるもの。彼はアイドルを辞めても食っていけると思う。表情の作りかた含めて抜群。ぶっちぎりで愛され顔だよ」

<プロフィール>

高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。高須クリニック院長。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。脂肪吸引手術など世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。金色有功章、紺綬褒章を受章。『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。高須院長Twitterアカウント@yes_jinsei