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 '11年3月11日に起きた東日本大震災から、今年ではや5年を迎えようとしている。すっかりテレビや新聞で報じられることが少なくなった東北被災地だが、今なお復興支援を続ける芸能人もいる。

「宮城県出身のコンビ芸人『サンドウィッチマン』をはじめ、東北地方ゆかりの芸能人は支援を続け、呼びかけています。ですが、震災直後には、あれほど来県していた芸能人も今では少なくなりました。彼らの活動は世間への発信になるのですが……」(地元紙記者)

 もちろん、ボランティアは“義務”ではないのだが、いまだ復興が進まない被災地があるのも事実。震災を風化させないためにも、活動を継続させることが望まれている。

 津波により当時、最大の被害に見舞われた宮城県石巻市もまた、復興が遅れている地域。そして同地を訪問し続けているのが、ジャニーズアイドル滝沢秀明と今井翼のユニット『タッキー&翼』だ。2人はただ現地を慰労に訪れているわけではない。

「震災が起きた'11年以降、石巻市内でライブを開催しているんです。もともとはタッキーがプライベートで炊き出しに来た際に、被災者を勇気づけるために手助けできないかと考えたのがきっかけ。避難者を含めた誰もが参加できるよう、無料にしたわけです」(地元局ディレクター)

 そして同年9月に初めて開催されたライブはナント、駅前広場が会場。おおよそジャニーズアイドルには似つかわしくないステージではあったが、おかげで子どもたちともより身近に話し、触れ合うことができたようだ。

「翌年には総合公園に場所を移しての無料ライブでした。約7000人が集まる大イベントになっても、タッキーは前年にダンスを教えた子どものことを覚えていて、“また来たよ! 大きくなったね”と声をかけていたみたい」(地元局ディレクター)

 一昨年は石巻市をはじめとした集中豪雨による冠水被害のため、ライブは急きょ中止。そして昨年12月、2年ぶりにタッキー&翼が帰ってきた。

 7曲のステージを披露すると、子どもたちへのダンス教室を開催。その後は握手会へ移行すると、日も落ちかけた寒空の下で約3時間かけて対応したタッキー&翼。

 中には握手だけでは飽き足らず、ハグを求める参加者にもやさしく応えていたという。そして12月ということもあり、クリスマスカードをプレゼントするなど大盤振る舞い。もちろん、今回も無料だ。

「最後は“バイバイ”ではなく、決まって“また戻ってくるよ! ”と約束して帰っていくんですよ。“これからも被災地を忘れない”という、タキツバの気持ちのあらわれなのでしょう」(地元局ディレクター)