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 《分裂》《解散》《クーデター》……。連日メディアに躍った文字。ご存じ、国民的アイドルグループ・SMAPによる一連の騒動だ。

 彼らは最初からスターだったわけではない。下積みから這い上がってきた。今でこそ日本の芸能界を代表するアイドルだが、そもそも彼らはどんな人物だったのか。そこで、デビュー前後から彼らを直接見てきた関係者たちに取材した。

 Iマネジャーはメンバーの中でも末っ子的な香取慎吾をわが子のように可愛がっていた。

 Iマネジャーにとって香取が息子なら、いちばん信頼を置く存在が中居正広だった。扱いにくい木村に対し、中居には全幅の信頼を置いていた。元マネジャーの証言。

「中居クンにはヤンキー的な情の厚さがあり、いざというときに立ち上がる人。今回の独立劇も、Iさんについていく意思がいちばん強かったのが中居クンです」

 前述の会見で草なぎが言った「ジャニーさんに謝る機会を木村クンがつくってくれて、いま僕らはここに立てています」という言葉も。

「本来ならリーダーの中居クンが言うべき。でもIさんの気持ちを酌み、それを言うことを拒否したと推測されています」(前出・マネジャー)

 また、中居に関してはこう語る。

「信頼した人には心を開くけれど、そうでない人には絶対に本音を言わない。最初はリーダーの役割を果たそうとしていたので、優等生的な“いい人キャラ”がついていた。でも本人はそれをすごく嫌がって、バラエティー番組などで、いいさじ加減の毒を吐くようになり、今の中居キャラができあがったんです」(前出・テレビ局関係者)

 今回の騒動はIマネジャーがジャニーズ事務所を退社し、5人は残留することで落ち着いたが、この結末は業界ではどのように見られているのか。

「5人にとっていちばんいい形の決着じゃないですか。木村と中居はソロでもやっていけるけど、稲垣と草なぎはSMAPがなくなったら仕事に困ると思う」(芸能レポーター)

 草なぎと香取は今クール放送中のドラマで主役だが、それはジャニーズ事務所があってのことだと指摘する。

「脇役だけで芸能界を生きていくのは難しい。稲垣は本人的には引退してもかまわないと思っていたかも。そんなに芸能界にはこだわっていなさそうだし。香取も生き残れるかどうか微妙な立場。テレビ局も木村、中居を除く3人はジャニーズじゃなくなったらどのように扱ったらいいのかわからなくなるでしょうね」(前出・芸能レポーター)