肌のきれいな人は、お金をかけずに少しの手間をかけている。ご自身も20年以上、肌荒れに悩んで克服し、月1万人の悩みを聞くという菅原由美子先生が、本当にお肌によいと考えるお手入れ方法、やってはいけない方法を教えてくださいました。軌道修正は、今からでも遅くはありませんよ!!

NO.1 顔を洗うお湯の温度が体温以上は熱すぎ!冷たく感じるくらいに

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 洗顔で顔をすすぐ際に、シャワーを浴びるときと同じ40度くらいに設定している人も多いようですが、この温度では皮膚の保湿成分が流れてしまい、乾燥肌になってしまいます。お皿についた油汚れが40度のお湯で落ちるように、肌の保湿成分も落ちてしまうのです。顔をすすぐ温度は、20〜25度くらいの少し冷たく感じるくらいがベスト。

 さらにシャワーの刺激は顔にシミを作ってしまいます。強いシャワーを顔にかけるのはもってのほか。お風呂ではシャワーの蛇口の前に手を置いて、顔に強く当たらないように。

NO.2 シャンプーのときは顔につかないよう、頭を上げて美容院方式で

 シャンプーに含まれている強い洗浄成分は、身体の中でいちばん弱い皮膚である顔には刺激が強すぎます。シャンプーが肌につくと、しばらく取れず、皮膚の構造が破壊されることも。顔にはシャンプーがつかないよう、美容院方式で頭を後ろに反らしたり、横に倒したりして洗髪しましょう。

 また、トリートメントの強い成分は、洗い流しても、手と髪に残っているため、その手で顔に化粧品をつけると、トリートメントの成分が顔に付着し、肌荒れの原因になることもあります。こちらも気をつけましょう。

NO.3 洗顔や洗髪の石けんを選ぶなら、無添加、冷製法、固形のものを

 洗顔や洗髪で肌に負担をかけることなく、優しく汚れを取ってくれるのは、天然の油脂から作られた石けんです。選び方の基準は、まず無添加であること。さらに作り方が「冷製法」(コールドプロセス)のものは、加熱しないので油脂が酸化しにくく、生成過程で保湿成分のグリセリンが生じ、ほどよい洗浄力が保たれます。

 ただし「冷製法」は手間がかかるので、安くはなく、お値段は1000円以上のものがほとんどです。洗髪には液体の石けんシャンプーやリンスもありますが、固形のほうが刺激が少なくしっとりと洗いあがります。リンスのかわりにはクエン酸を水で溶いたものがおすすめです。

NO.4 紫外線は手のひらにだけ!1日5分でビタミンDを作る

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 私はふだん、帽子をかぶり、サングラスをかけ、マスクをし、腕にはUVカットのアームカバーをし、日傘をさして街を歩いています。紫外線がシミやシワの原因になり、肌に悪影響を及ぼすことはご存じの方も多いと思いますが、日焼け止めの成分は肌のトラブルを引き起こしやすいので、肌の弱い人は使用しないのがベターです。

 ただ骨を丈夫にするためには、紫外線を浴びてビタミンDを体内で生成しなければなりません。そのために1日5〜10分ほど、シワやシミができにくい手のひらに太陽を浴びるのがおすすめです。

NO.5 肌と腸は密接な関係。肌荒れの原因がグルテン不耐症の可能性も

 私の患者さんの中には、肌荒れの原因がグルテン不耐症(小麦アレルギーに似た疾患)だった方もいます。グルテン不耐症で腸内にガスがたまったり、便秘や下痢を繰り返し、腸内環境が悪くなって肌荒れを引き起こしていたのです。パンやパスタなどの小麦を使った料理を1週間やめてもらうと、便秘や下痢が治り、肌もきれいになりました。

 小麦はカスタードクリームやカレーのルー、ラーメンなどにも含まれていて、知らず知らずのうちにとっていることもあります。肌荒れが治らず、お腹にガスがたまっている人は、1度、グルテン不耐症を疑ってみてください。