Q 夏のお風呂ではどんな点に注意すればよいのでしょう?

A 39度くらいのぬるめのお湯に10分以上浸かってください

心臓から出た血液が体内を1周するのに約1分かかりますから、10分入ると10周程度、血液を巡らすことができます。また、湯船に入って汗が出るまでには6~7分必要なので、それより少し長めという点でも、10分程度がおすすめです。

Q 疲れて帰った日も、早く寝るよりお風呂が大事ですか?

A 30分遅く寝てもお風呂で温まって!

忙しかった日は遅く帰っても交感神経が優位な状態で、早く寝ても頭が興奮状態でぐっすり眠れません。そんな日は、湯船で身体を温めるだけでいいからお風呂に入って! 体温変化によって深い眠りが得られるので、疲れがすっきりとれます。身体の汚れは、翌朝、シャワーで落とせばOKです!

Q 半身浴ではダメですか?

A 入浴の効果は全身浴のほうが上です

少ないお湯に浸かる半身浴では、水圧と浮力の効果が得られません。長時間入って汗を出すことはできますが、血の巡りにいい影響を与えたり、深いリラックスをもたらしたりといった効果は期待できないでしょう。特に、夏は、短めの時間でも身体を適度に温めて汗を流せる全身浴がおすすめです。

Q 汗の出すぎによる脱水が気になります

A 入浴前後に水分補給を

熱めのお風呂に15分入ると、500ミリリットルの汗が出ます。夏場はそれほど暑いお湯に入ることはありませんが、しっかり水分補給することは大事です。入浴前にコップ1杯の水を。さらに、お風呂上がりにもコップ1杯飲んでください。きちんと水分補給をして入浴すれば、汗をたっぷりかいても脱水を予防できるでしょう。

Q 熱いお風呂は肌を乾燥させそう……

A 入浴後10分以内に保湿ケアを

夏は紫外線で肌が乾燥しがち。お風呂に入ると皮脂が取れるので、確かに肌が乾燥します。そこで、夏でもきちんとボディーケアを。お風呂から上がったら10分以内に、ボディーローションやボディークリームを塗ってください。夏にボディーが乾燥するのは、ベタつくのが苦手でボディーケアが足りないせいかもしれませんよ!

Q 夏におすすめの入浴剤を教えて!

A 清涼感、リラックス、潤いがキーワード

汗をたくさんかく夏には、清涼感のあるものや、炭酸ガスで筋肉の疲労をほぐしてくれるタイプがおすすめ。何種類か用意し、その日のコンディションに合わせて選んでみては?

Q 夏は朝風呂派。朝のお風呂のポイントは?

A 熱めのお湯に短時間が正解!

眠っている間にも汗をかくので、朝の入浴も気持ちがいいですね。朝は交感神経を優位にして心身を活動モードに切り替える時間。それには、やや熱めのお湯に短時間入るのがおすすめです。暑いからと、冷たい水シャワーを浴びたりすると、入浴後に再び汗をかいてしまいますからご注意を!

Q 職場の冷房がきついのですが、いい方法はありますか?

A 給湯室で「手浴」をしてみては?

桶にお湯をため、手首まで温める「手浴」をしてみてください。手のひらから手の甲の全体を温めることができるので、それだけで血流がよくなります。給湯室などでお試しを!

(本誌記事の構成・文/江口知子 イラスト/アライヨウコ)

※Web掲載にあたり編集部が一部リライトしています。