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 新年、いろんな目標や予定を立てた人も多いだろう。しかし、それも健康であったこそ。そこで頑張りすぎない健康法について、昭和大学兼任講師・埼玉医科大学非常勤講師で医学博士・平松類先生に教えてもらった。

■寝転がるときは右側を下にして

「中高年で、食後すぐ横になる癖がある方は、逆流性食道炎を起こしやすい。強い酸性の胃液や食べ物が食道へ逆流すると、炎症を起こして痛くなったり、苦いものが込み上げてきたりします」(平松先生)

 放置すれば食道がんのリスクも高まるという怖い病気。予防法は?

「食後30分は座っていることがベスト。横になりたいときは右側を下にして寝てください。胃袋は左から右へカーブして腸につながっているため、逆流しづらくなります」(平松先生)

 ちなみに、二重あごで肥満体形の人が食後にあお向けで寝るといびきをかきやすくなり、心筋梗塞の原因にも。どちらにせよ、食後に寝るなら横向きで。

■お酒を飲むなら枝豆をつまみに

「お酒が大好きな人は急性アルコール中毒や肝硬変などの肝機能障害が出やすい。1日あたりのアルコール摂取量は日本酒1合、ビール中瓶1本が適量。それ以上飲むなら、お水をそばに」(平松先生)

 お酒は脳や胃の細胞にもダメージを与える。

「壊れた細胞を直してくれるタンパク質が豊富な枝豆をおつまみにしてください。飲んだ翌日の食事にお肉や牛乳、豆乳などを取り入れてもいいですね」(平松先生)

■ホットアイして5分だけお昼寝

「本や新聞をよく読む人、スマホが手放せない人は、目の“こり”が原因で肩こり、吐き気、イライラなど更年期障害の症状を招くことがあります」(平松先生)

 毎日たった5分、まぶたを温めて血流をよくすれば、目の筋肉のこりはほぐれるそう。ケアの方法は3つ。

「1・市販のホットアイマスクを使用。2・水で濡らしたタオルを軽くしぼり、電子レンジで40秒温める。手で適温を確かめたら目の上に。3・お風呂のお湯でタオルを濡らし、湯船に浸かりながら温める。

 さらに5分の昼寝がおすすめ。明るい時間帯の昼寝は回復効率が悪いのですが、目の上にタオルをのせた状態なら、夜の睡眠と同じ効果が得られます」(平松先生)

 30分以上寝てしまうと、疲労をためる原因になるので気をつけよう。

■へこませるだけのメタボ対策

 正月太りで目立ってきたお腹を何とかしたいけど、ジム通いは正直、面倒。

「それなら、『ドローイン』というお腹を引っこめるだけの運動がおすすめ。息をふーっと吐き出して、お腹をへこませたら15秒~30秒キープ。その場でウエストが少し細くなります。

 この運動で普段使わない腹斜筋と腹横筋を1日1回動かすだけで、コルセットを巻くのと同じ効果が」(平松先生)