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 日常生活でのちょっとした体調不良にこそ、知恵ぐすりを使いたいもの。風邪から花粉症まで、冬から春にかけて多い不調や、慢性的に悩まされる腰痛や肩こりなど、多くの人が悩む症状を助ける知恵をご紹介。

【のどの痛み】酒湿布

 のどの痛みがひどいときは、人肌に温めた日本酒や料理酒を手ぬぐいなどにしみ込ませ、首に巻く。湿布が冷えたら、温かいものに取り替えよう。日本酒が肌の毛細血管を広げ、痛みをやわらげてくれる。ただし、子どもやお酒に弱い人は使用を避けて。

【のどの痛み】日本茶うがい

 コタツのうたた寝などでのどがカラカラになっているのを感じたら、日本茶でのうがいがオススメ。お茶の渋み成分の一種、カテキンがのどをうるおし、雑菌を退治してくれる。煎茶を80度以上の湯で抽出するとカテキンが出やすい。うがいは、人肌ぐらいに冷めてから。

【のどの痛み】ウドの根の煎じ汁

 健康に役立つ成分が多く含まれ、昔から生薬として親しまれてきたウド。野山で茎が緑色のウドを見つけたら、根茎を掘り、洗った根を薄くスライスして天日で乾燥させてみよう。5gの乾燥根を400リットルの水で30分ほど煮出せば、のどの痛みに効く薬になる。

【花粉症】柿の葉茶

 乾燥させた柿の葉を使った「柿の葉茶」に含まれるアストラガリンは、花粉症の症状を引き起こす炎症物質、ヒスタミンの発生を抑える働きが。鼻水や鼻づまりに効くほか、ビタミンCが豊富。市販のものを買って春先のティータイムに飲んでみては。

【花粉症】ごま油の鼻バリア

 春になり、鼻の奥がムズムズしたり、起床時にくしゃみが止まらなくなったら、夜寝る前、鼻の穴の奥にごま油を塗ろう。油分が鼻の粘膜の乾燥を防止し、花粉から守ってくれる。ごま油以外に、椿油やベビーオイル、オリーブオイルでもOK。

イラスト/アライヨウコ