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 希代の女性棋士として登場。小説家やタレントへの転身、不倫騒動、整形・豊胸手術、ヘアヌード……。華やかなスキャンダルで、常に世間を騒がせてきた林葉直子が本を綴った心境とは。

「いつ死んでもおかしくないから、本を書いておこうと決めたんです」

 『遺言─最後の食卓』(中央公論新社刊)。その衝撃的なタイトルが話題となったのは記憶に新しい。本の中には、林葉さんの壮絶な半生のほか、互いに気遣う母娘の姿も描写されている。

「もともとお酒は好きだったんですけど、約20年前、将棋連盟を退会して、不倫騒動のあたりから酒量が増えて。多いときには1日1本、ウイスキーを空けていましたから。それがたたっての、このありさまですからね。それはちょっと反省していますね(笑い)」

 お騒がせタレントとして世間に認知され始めたころ、林葉さんを突然の不幸が襲った。

「父が亡くなり、1億2000万円の借金が発覚。私の名義になっていました。自己破産して、実家を差し押さえられました。お金がないので毎日、コンビニ弁当。おまけに、当時付き合ってた外国人の彼氏が酒乱でDVで。その憂さを晴らすために、またお酒の量が増えちゃったんです。ひどい食生活とお酒のせいでまたたく間に肝炎になってしまって、でもなんとかやっていたんですけど、本当に具合が悪くなって入院することに。そこで告知されたのが、治る見込みのない重度の肝硬変でした」

 自分は多くの人に支えられて生きている。今回、テレビに出たことでも、それは痛感したという。

「多くの人たちから連絡がありました。親友は泣きながら電話してきてくれたし、ブログにも応援メッセージがいっぱい届いています。でも、私はいま決して不幸でも、やり残したことがあるわけでもないんです。棋士もやったしカレー店も占い師も豊胸もやった。やりたいことはみんなやってきましたから、人生に全然悔いはないんです」

 一方、ブログのコメント欄には「肝臓移植を受けてください」というメッセージが多く寄せられている。それについては、林葉さんは首を横に振る。

「移植は考えられないですね。私は十分にこの身体で人生を楽しんできたので、最後もこれと一緒でいいと思っています。それに肝臓だけでなく、血管やほかの臓器もアルコールで傷んでいるんで、移植自体、無理みたいですよ。でも、私は棋士のときから粘り勝ちしてきたタイプ。最後まで投了なんてしませんよ」