20150210 wide (16)
 東日本大震災からもうすぐ4年。連日伝えられた被災地、被災者の今を聞くことは少なくなった。そんな中、今年3月に自身も70歳の節目を迎える吉永小百合の朗読CD『第二楽章 福島への思い』が、3月11日に発売される。

 ‘99 年に手紙で朗読会出演のお願いをし、吉永に活動報告の小冊子を送り続けていたという『葉っぱ塾』代表の八木文明さんはこんなエピソードを教えてくれた。

「『葉っぱ塾ボランティア支援募金』口座に、吉永さんもお金を送ってくださっていたんです。ほかにもTシャツや、佐藤紫華子さんの詩集『原発難民』を30冊くらい送ってくださり、“いろいろな方に読んでもらってください”と、何かと気にかけて手を差しのべてくださいます」

 12月の『シベールアリーナ』での朗読会では、『ボランティア支援募金』からチケット10枚を購入、避難者を招待したという八木さん。すると、交友15年、吉永の心遣いか、再会の機会があった。

「短い時間だったんですけどお会いする時間をいただきまして、吉永さんのほうから“いつも冊子を送っていただいてありがとうございます”と声をかけてくださいました」

 招待された避難者も彼女の読み上げた詩に共感していた。

「彼女は女優業のかたわら、団体の大小にかかわらず見えないところでこういった支援活動をいくつもしているんです。今はとにかく震災を風化させないために、ときに自らが表にも立って活動を続けているのでしょう」(前出・テレビ局関係者)