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 卓越したメイク技術、夢をかなえるための美容整形、女同士の友情……。1999年1月より『週刊女性』にて連載がスタートした『OLヴィジュアル系』。

「彼女たちはどこかで生きている。だから、今の彼女たちを描いてあげたいなあ、とずっと思っていたんです」

 メイク美人の桜田門真恵、全身整形美女の目黒川さゆり、仕事一筋で美容には全く興味がなかった堀切美江子という、同じ会社に勤めるOL3人が、仕事にも恋にも全力でぶつかりつつ、様々なトラブルを持ち前のポジティブな性格とパワーで解決。

 ストーリーは王道でありながらも斬新なエピソードがちりばめられた内容は、多くの女性たちの共感を呼び、アジア各国でも翻訳された。

 現在ではすっかり浸透した美容整形や、いわゆる“整形級メイク”といった、現代の美容の主流を、おそらく初めてポジティブに扱った作品ともいわれている。

 そんな、これまでになかった価値観で社会現象を巻き起こし、ドラマも大ヒットした人気漫画がこのたび、待望のリバイバル。『OLヴィジュアル系2015』として、『週刊女性5月12・19日GW合併号』にて掲載中。ネット上では早くも話題騒然となっている。

 その作者である、かなつ久美先生に、今回の意気込みをインタビュー。今作品に対する意気込みや、連載当時、ドラマ化の際のオフレコ話を伺った。

「とても愛着のあるキャラクターたちなので、続編はずっと描きたいなって思っていたんです。だから今回、15年ぶりに桜田門たちを描くことができて、本当にうれしいです! 私の中で、桜田門たちって、どこかでずっと生きているって感じがしていたんですよ。実在しているみたいな感覚というか、ふと“彼女たち、どうしているんだろうな……”なんて思い出したりしてね。そうしたらやっぱり、今の彼女たちを描いてあげたいなあって気持ちが沸々と湧いて来たりするもので」

 連載当時に読んでいた読者からのファンレターやブログのコメントで、「また続編を描いてほしい」という声も、続編執筆への大きな原動力の一つになったという。

「だから今回、“続編を描きますよ”ってブログに書いたら、もう反響がすごくって。“待っていました!”って言われて、張り切っちゃいましたよ!」

 連載が始まった1999年当時は、とにかくもう忙しかったという思い出しかないという、かなつ先生。

「仕事が生活のすべてでしたね〜。あと、この年は私の美容元年、というか、プチ整形元年とも言えます。というのも、この漫画の取材で高須(克弥・高須クリニック)院長にお話をうかがいに行ったら、わけわからないうちに“ベッドに寝て”って言われて言う通りにしたら、顔に何箇所もプチプチ注射を打たれて“ギャー! 痛いよ〜!”な〜んて展開になったのも今ではイイ思い出です(笑い)。でもその注射が効果てきめんで本当に驚いたり……。先生にたくさん教えていただいたおかげでだいぶ詳しくなり、そこから自分も美容整形の世界にどっぷりハマったんですよね」

 ‘00年には、鈴木紗理奈主演でテレビドラマ化。翌年には第2シーズンも放送。スペシャルドラマも2本制作されるなど、ドラマもヒット。

「ドラマの現場にうかがわせていただいたのも、いい思い出です。主役の桜田門真恵役の鈴木紗理奈さんが、細くてきれいでビックリ! なのにコミカルで、桜田門が漫画から飛び出してきたみたいで、収録を観ていて感激しましたね。桜田門の憧れの存在である関口隆太郎役の原田龍二さんも、カッコよかったです。仕事ができてイケメン、という完璧な存在の関口さんにピッタリだなあと思っていたら、カメラが回っていないところでは意外に天然さんで、そのギャップも素敵でした」

 今回、続編を描いたことをこう振り返る。

「ひさしぶりに続編を描いてみて思ったんですが、アラフォーになった3人が、今の時代設定で活躍するストーリーを考えていたら、もう続々とアイデアが湧きあがってくるんですよ。もうちょっと、『OLヴィジュアル系2015』というコンテンツで遊んでみたい、という気持ちはありますね」

 かなつ先生にとっても思い入れの深い作品とあり、アイディアは尽きない様子。

「例えば以前、私が自伝漫画を描かせていただいたマダム信子さんの超人気スイーツ『マダムブリュレ』を、桜田門たちが作中で食べる、というようなコラボレーションなんか、やってみたいなーと思ったり。それがおかげさまで今回、そのコラボが叶いまして、本誌に1ページ特別読み切りで掲載されています。こちらもぜひ読んでください。その他にも、今流行しているメイク術や化粧品、服の着こなしや食品などとコラボレーションなんかもできたら楽しいです。そういう、メディアミックス的な展開を、狙っていきたいですね♪だから、読み切りで終わらず、ぜひ連載に持っていきたい(笑い)。読者のみなさん、編集部までリクエストをよろしくお願いします!」

(取材・文/犬塚左恵)

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「OLヴィジュアル系2015」 舞台は当時から15年後の現代となり、3人の“今”を描く。憧れの先輩、関口隆太郎と結婚した桜田門真恵は今、どうなっているのか。有能なOLだった目黒川さゆりは? 美に目覚めた堀切美江子は……? 『週刊女性5月12・19日GW合併号』では、かなつ先生のサイン色紙プレゼント企画も。

かなつ・くみ 1964年8月31日生まれ。乙女座・B型。神奈川県出身。角川書店「ヤングロゼ」にて1990年漫画家デビュー。趣味は美容と健康、愛犬りんごちゃんと遊ぶこと、仕事、ワンコの仮ママボランティア。

公式サイトhttp://kana2.com/

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