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 佐々木希主演の映画『縁』が“お蔵入り”危機に陥っているという。

 今年4月27日発売の『アサヒ芸能』によると、プロデューサーY氏が無利息で製作費の大半である約7000万円を出資した、映画の舞台である島根県・出雲市の資産家医師A氏を打ち上げに呼ばず、さらに情報を聞きつけ会場に駆けつけたA氏を主演の佐々木を紹介しなかったことで激怒。A氏は公開に必要な宣伝費などを出すことを拒否。その後Y氏も役職を降りたため、配給先が決まらない状態だというのだ。

 同作品の公式サイトを見てみると、《2016年春 全国公開予定》と明記はされているが、もし配給会社が決まっていないなら、『アサヒ芸能』の記事どおり、公開は難しいということになる。

 佐々木主演の映画『縁』は、’97 年の映画『ブエノスアイレス』など数々のヒット作を手がけ、世界的に評価の高いクリストファー・ドイル氏が撮影を担当。昨年7月にクランクインしている。

 キャストは主演の佐々木希のほかに、平岡祐太、井坂俊哉、りりィ、佐野史郎など演技派が顔をそろえ、昨年7月8日にはロケ地である島根県・出雲大社で大々的に製作発表も行われた。

 撮影は順調にスタートしたようだが、監督の堀内博志氏は昨年末、自身のFacebookにこう投稿している。

《様々な方にお世話になり、ご迷惑をかけ、またご心配をおかけしました》

 真相を調べるため、撮影に携わったスタッフに話を聞いた。

「トラブルはいろいろありましたが、いちばん大きいのは、製作費が足りなくなったということです。エグゼクティブプロデューサーのYさんが製作費をすべて用意するということでしたが、お金を集めることができなかったようです。それでYさんがプロデューサーを降りてしまったんです」

 Y氏が製作費を工面できなかった理由というのが、『アサヒ芸能』の記事にあった出資者とのトラブルだったのか。

「いや、“出雲の資産家医師”というのは聞いたことがありません。ただ、地元にも映画への出資者は何人かおりますし、出資まではいかなくてもいろいろ協力してくれた人もおります。本来ならそういう人たちをフォローするのもプロデューサーの仕事なんですが、Yさんはそういうこともまったくやってなかったですね」(前出スタッフ)

 撮影に協力してくれた地元の人たちの中には「あの佐々木希に会える」と期待していた人も多かったのだが、それが叶わず、不満を口にする人もいたという。

 どうやら《資産家医師》は存在しないが、Y氏の態度に気分を害した人がいたのは事実のようだ。またプロデューサーとしてのY氏に対して首をかしげる人もいる。

「映画製作の経験があるとは思えませんでした。すべてに関して段取りができておらず、撮影がスムーズに進んでいたとは言えません。そもそも最初のプロデューサーが辞めた後に、誰かいないかと探していたら、Yさんが“私がやります”と自ら手を挙げたんです」(別のスタッフ)

 Y氏が辞めた後は、製作会社も変更。なんとか製作費も調達できると、新しいプロデューサーのもとで撮影は進み、昨年8月、無事クランクアップを迎えた。

 しかし、実はもうひとつ大きな問題が残っていた。

「年が明けても配給会社がまだ決まっておりませんでした。たいていクランクイン前に配給会社は決まっているものなんです。理由は、あの映画は撮影前から資金難で完成しないんじゃないかと言われており、撮影中に何度も中止のウワサも出ておりました。そのため、大手の配給会社が引き受けなかったのです」(映画業界関係者)

 だが、ここにきてようやく配給会社も決まり、公開のメドが立ったようだ。配給を引き受けた会社の担当者は、

「1、2か月ほど前に決まりました。今秋には地元で先行上映を予定しておりますし、来年春には全国公開の予定です」