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 6月15日時点で死者16人、感染者は150人となった『中東呼吸器症候群』、いわゆる『MERSコロナウイルス』。

「各テレビ局では、音楽番組の収録など観覧客が入る際はマスク着用と手洗いが必須になりました。ただ入場前はマスクをしていても、会場に入ってしまえば取る人がほとんど。ソウル市内の繁華街では、外国人観光客のマスク着用率は高く、一般市民は1~2割程度。連日、トップニュースで伝えられてはいますが、韓国内での危機感は薄いですね」(在韓ジャーナリスト)

 5月20日に韓国内で感染が見られると、わずか3週間で感染例は増加。病院外での4次感染も確認されている。

「ロシアや香港など、近隣国は渡韓に対しての勧告、厳戒を指示。ほかのアジア諸国でも韓国旅行を避けるよう、国民に呼びかけています。それにより韓国旅行のキャンセルは5万人を超えたとも。が、日本の外務省はいまだ、渡韓した際の注意を促すだけにとどめています」(全国紙記者)

 そんな中で6月13日、14日にK-POPグループ『東方神起』2万人規模のコンサートが開催された。ソウル市内の会場には、日本からのファンも大挙して押しかけたという。しかし今回、コンサートの開催自体が危ぶまれていた。

「コンサートだけに限らず、韓国内での各種イベントが規模の大小に関係なく無期限延期、もしくは中止を決定する事態が続いています。同日13日に開催予定だった、『防弾少年団』のファンミーティングもMERS余波により中止になりました。多くの人が集まるだけに、感染が広がる恐れもなくはない。東方神起も例外なく、開催白紙も検討されたと聞きます」(広告代理店関係者)

 ところが主催者側、またファンとしてもコンサートを成功させたいワケがあった。というのも7月21日にメンバーのユンホが兵役により入隊、約2年間服務することが決定。

 つまりは東方神起としての活動を休止することになり、グループでのラストコンサートと位置づけられていたのだ。まさにファンであれば絶対に行きたいコンサートだった。

 コンサートを含む韓国旅行ツアー企画を組んだ大手旅行代理店は、決行についてこう回答。

「催行不催行は外務省が出す渡航情報に基づいて、判断しております。韓国に関しては渡航自粛にはなっていないので、ツアーは予定どおり催行しています。外務省は(問題はないと)判断しているのでそれに従っています」

 帰国後、ツアー客にMERS感染が確認された際には、

「入国時に症状が見られる方はこうしてくださいという情報が観光庁から出ていますので、お客様にご案内させていただいています。(社の対応ではなく)国に従っております」(前出・旅行代理店)

 さて、そんな心配も積もる中で開催した東方神起コンサート。会場周辺には消毒薬がまかれ、熱感知カメラにより異常温度が計測された観客は医療スタッフの診断を受けるなど、主催者側としてもやれる限り万全のMERS対策がとられたという。

「韓国での隔離対象者は3800人を超えています。感染から発症まで14日とも言われていますし、たとえ帰国時に調子がよくても、後に発熱やせきなど体調不良を感じたら、後に発熱やせきなど体調不良を感じたら、感染拡大を防ぐために直接、医療機関には行かずに、まずは保健所に連絡すべきでしょう」(医療関係者)

【訂正】

 当初、記事中の医療関係者コメントが、「後に発熱やせきなど体調不良を感じたら、すぐに病院にかかるべきでしょう」となっていましたが、正しくは「後に発熱やせきなど体調不良を感じたら、感染拡大を防ぐために直接、医療機関には行かずに、まずは保健所に連絡すべきでしょう」でした。訂正してお詫びします。