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 一方的に独立したとして、前所属事務所から2億円以上の損害賠償請求裁判を起こされていた美川憲一。

「原告の請求をいずれも棄却する」

 1年半におよぶ裁判の判決が7月16日、東京地裁で言い渡され、美川側が全面勝利をつかんだ。

「判決のひとつ前に行われた5月の公判で、裁判長は“もともと一緒にお仕事をしていた間柄。判決よりも話し合いをして、何らかの可能性を探れないのか”と和解をすすめていました。ですのでここまで一方的な判決には驚きました。さすがに億という額でなくても、数百万円くらいのお金を前事務所へ支払うような判断になると思っていましたからね」(スポーツ紙記者)

 裁判所は何をもとにして、美川の言い分を認めたのか。

「判決の内容を見ると、美川さんと前事務所との間に独立を認める覚書が交わされており、それにより独立が正当であると認めたようです。逆に、原告側が主張する美川さんへ貸したとする1500万円や、芸能界の商慣習である独立のための巨額な移籍金などは、ことごとく却下されました」(全国紙記者)

 美川は判決が出された日にコメントを発表。

《司法の場において真実が全て明らかになりました》

 と、高らかに勝利宣言をしたのだ。そんな有頂天の美川だが、事はそんな簡単に終わらなそう。彼を訴えた前所属事務所社長は怒りを込めて直撃取材にこう話す。

「こんな判決じゃ、世間が許さないでしょう。だってこっちは会社の物や貸したお金を返してくれって言っているだけ。芸能界のためにもならないでしょう。これじゃ、ほかのタレントも同じように勝手なことをしだしますよ。正式には弁護士と相談してからになりますが、こんな判決では控訴しようと思っています」

 前事務所社長は、リベンジする気は十分な様子。となると、まだまだ裁判は続くことになるのだが……。

「裁判を続けるとなると、また弁護士費用などが発生します。裁判の中で美川は’04 年に3億円以上もらっていたギャラが、紅白落選後の翌年には3分の1近くに激減したことが明らかになっています。おそらく現在の収入はさらに減っているはず。都内に彼が所有する2つの不動産には、今年に入って1億5000万円ずつ抵当が設定されている。経済的に苦しい状況で、裁判が長引くのは厳しいでしょう」(前出・スポーツ紙記者)

 裁判中だったこともあり、テレビ出演やイベントなどに呼ばれることがめっきり減った。だが、勝訴でも厳しい現状はそう変わらないという。

「美川がいない間にマツコ・デラックスや尾木ママ、有吉などが芸能界御意見番になってしまった。戻る場所がないんですよ。そんな美川を見て、仲のよかったタレントたちが徐々に彼から距離を置き始めている。裁判には勝ったとしても、失ったものは大きいですね」(芸能レポーター)