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 今回で14シーズン目となる人気ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)。水谷豊演じる杉下右京の気になる新パートナーが、反町隆史に決まったことが発表された。

「寺脇康文さん、及川光博さん、成宮寛貴さんと回ってきたバトンが次は誰に渡るのか、前回の放送が終わったときからずっと注目が集まっていました。ただ、反町さんというのは、ちょっと意外でしたね」(テレビ誌編集者)

 今年3月に『週刊女性』が行った『次の相棒はこの人にやってほしい』というアンケートでは、仲間由紀恵と及川光博が1位と2位を獲得。実際にドラマの制作現場でも仲間が第一候補として挙がっていた。

「『相棒』は、毎年10月~翌3月の2クールにかけて放送されるのですが、仲間さんは森光子さんの代表作だった舞台『放浪記』の主演を今年から引き継ぐことが決まっていて、10月14日から’16 年1月まで続きます。その前の稽古にかかる期間も考えると、並行して『相棒』を撮影するのは不可能でした」(舞台関係者)

 前シーズンから仲間の代表作『トリック』(テレビ朝日系)を手がけたプロデューサーが新たに制作チームに加わったこともあり、彼女の登場が期待されていたのだが、それは叶わなかった。その後の人選も難航し、こんなプランも検討されていたという。

「相棒なしで水谷さんがひとりで事件を解決し、シーズンの途中から新しい相棒が登場するという“時間稼ぎパターン”も浮上していました。及川さんが登場したシーズン7が実際にそうだったので、それでもいいんじゃないかと」(制作会社関係者)

 新たな候補として浮上したのが唐沢寿明、竹野内豊、織田裕二、そして反町という40代~50代の演技派俳優たちだったそう。

「制作チームとしては、プロデューサーと同じくらいキャスティング権を持つといわれている水谷さんの意見も聞かなければならない。彼に聞いたところ、挙がってきたのが“40代以上のベテラン”であることと“男性であること”だったんです。やはり水谷さんの中では、相棒は男性がいいというこだわりがあった。年齢も成宮さんのような若い方だと、いまいち視聴者を取り込めなかったという反省を生かしてのことだと思います」(前出・制作会社関係者)

 ただ、その後の交渉がまたしても順調にいかなかった。

「唐沢さんや竹野内さんはスケジュールの都合で折り合いがつきませんでした。現に唐沢さんは今クールの日曜劇場『ナポレオンの村』(TBS系)に主演していますから」(テレビ朝日関係者)

 織田裕二は、あの作品がネックに。

「彼には、代表作と言ってもいい『踊る大捜査線』があり、そのイメージが明らかに強いですから。視聴者としても“相棒”としての絵が思い浮かびません。あとは演技へのこだわりがあまりに強いため、意見を言いすぎて水谷さんとぶつかってしまう恐れがあるんですよ。相棒は“水谷さんとうまくやれる人”が大前提ですから。それを懸念してか、水谷さんサイドからもNGが出たといいます」(前出・テレ朝関係者)