ちなみに、ニーナ役はミュージカル女優のキム・ボギョン(33)とダブルキャストなのですが、彼女が出演した初日を観た友人によると、「ラブシーンがめちゃめちゃ濃厚だった」とのこと。チェンより10歳年上のベテラン女優で、最近、ご結婚されたばかりとのことで、勝手な想像ですが、その辺の余裕がラブシーンにも投影されているのかもしれません。

▼稽古現場の公開日に披露されたチェンとキム・ボギョンのデュエットナンバー「Sunrise」
https://youtu.be/NCZ54mO5blI

 冒頭で少しJ-Minのことに触れましたが、持ち前の歌唱力で最近はミュージカル業界で引っ張りだこの彼女。本作品では、美人でモテモテなのに苦労人というヴァネッサ役を熱演し、大きな拍手を受けていました。ただ、観客の絶賛を受けたのは歌と演技だけではありませんでした。とにかくスタイルが抜群で、すらりとした美脚ときれいなバストラインに目が釘付けに! 上演後、日本の女性ファンが「チェンよりJ-Minのおっぱいに目がいっちゃった」と冗談交じりに話していたのを耳にするくらいでした。

『イン・ザ・ハイツ』のセリフや歌は言うまでもなく韓国語ですが、ストーリーはシンプルですし、日本語の字幕が流れる電子掲示板が舞台両端に設置されているので、韓国語がわからなくても十分に楽しめます。ストリートダンスやラテンナンバー、ヒップホップの要素が多く取り入れられていることもあり、全体的にアップテンポで、コメディー要素も豊富。チェンがEXOの「ウルロン」のダンスをアドリブ的に披露し、笑いを誘う一幕もありました。11月22日まで上演されていますので、機会があればぜひ、足を運んでみてください。

※チケットは韓国のプレイガイド、インターパークで発売中(日本からの購入も可能)
http://ticket.interpark.com/Global/index.asp

取材・文/古林由香
『週刊女性』の元編集者。現在は韓流専門記者として取材活動を行っている。2015年4月から韓国・ソウルに留学中。