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 10月に行われた『SGボートレースダービー』で優勝したボートレーサー・守田俊介選手(滋賀支部・京都出身)が、優勝賞金3500万円を全額、東日本大震災の被災地に寄付することが『スポーツ報知』の取材で明らかになった。

 震災から4年経ち、震災の記憶も風化しつつある中での男気溢れる行動に、ネット上では称賛の声が相次いでいる。

「最もグレードの高いレースであるSGで優勝すると、祝勝会を行うのが恒例です。特に守田選手のようにSG初優勝であればなおさら。しかし守田選手は優勝賞金を使って行われる祝勝会よりも、賞金を全額寄付することを優先したみたいですね」(ボートレースに詳しい記者)

 しかし被災地への支援活動を行っているのは守田選手だけではない。その代表が東京支部の糸數由里選手。宇野弥生選手など女性レーサー仲間に声をかけ、震災直後から現在まで甚大な津波被害を受けた宮城県亘理郡山元町で支援活動を続けている。

 家屋の片づけや人手の必要な農作業の手伝いのほか、獲得した賞金の中から軽トラを寄贈しているという。

「糸數選手は守田選手のようなトップレーサーではなく、年間の獲得賞金もそこまで多くありません。そんな中から毎年支援活動資金をねん出している。そんな彼女の行動に感化され、支援活動を続ける女子レーサーも多いですよ」(前出の記者)

 さらに個人的な支援活動を続けている選手も。子ども時代に6年間、児童養護施設で育った木村光宏選手(香川支部)は、施設で暮らす後輩たちに支援を続けている。

 一般社団法人『ZERO』を立ち上げ、本格的に社会貢献活動を行っているのが長嶋万記選手(静岡支部)。女子レーサー仲間に声をかけ、私物をオークションに出品。そのオークションやチャリティーグッズの収益金を日本対がん協会ほほえみ基金などに寄付している。

 最近はイケメンレーサーが多いことでも話題のボートレース。男前なのは顔だけではない。