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 ゼンショーホールディングス(本社・東京都港区)が運営する牛丼チェーン店『すき家』でアルバイトをしていた女子高生が自分のわいせつ画像を撮影し、無修正の画像をツイッターに投稿していたことが騒動になっている。

 自らの写真を撮ることを「自撮り」と呼ぶ。’02 年ごろから使われ始め、’13 年にはイギリス・オックスフォード大学出版局が「今年の単語」に「SELFIE(自撮り)」を挙げた。現在は自撮りをするのに便利な「セルフィースティック(自撮り棒)」が商品化され、公共スペースでの利用マナーが問題視されている。

 もはや高校生たちが自撮りすること自体は珍しくない。青少年のネット利用に詳しい藤川大祐・千葉大教授(教育方法学、教育実践開発)は

「自撮りはカメラ付き携帯電話が出てきた’01 年ごろから一般化し、また、SNSが一般化した’05 ~’06 年ごろからはネットに公開するようになっていった」

 と話す。自撮り写真ばかり掲載しているサイトもある。加工している写真もあるが、はっきり顔がわかる写真もある。高校生にとって自撮りは当たり前にせよ、ガードが甘すぎる。

「ただ、パッと見て、個人特定できないようにしているとは思う」(藤川教授)

 裸の写真を公開したすき家アルバイトの女子高生のつぶやきには次のような書き込みもあった。

《フォロワー2000人超えていた……。皆さんいつもありがとうございます……泣》

 ホームページやブログはアクセスカウンターで訪問者数がわかる。SNSの場合はつながっている人数。ツイッターであればフォロワー、つまり投稿を常に読める状態になっている人数が注目度を示す。

 この女子高生がわいせつ画像を投稿していることは、一部のユーザーの間では以前から話題だったようで、報道される前からフォロワーが徐々に増えていった。

「このケースにあてはまるかはわからないが、(フォロワーが増えて喜ぶということは)誰かに認められたいという感情があるのではないか」(藤川教授)

若者のネット文化に詳しいフリーライターの赤木智弘さんも指摘する。

「写メで撮るセルフヌードは多いため、それだけで人を呼べるような過激なものではなくなってきている。しかし、少しでも多くの人に承認してもらいたい、という心理がベースにあり、度を越えてしまったのだろう」

 ただ、女子高生のフォロワーは増えたとはいっても突出した数字ではない。劇的な増加もしていない。

「ツイッターのリツイート(引用)もほとんどなかった。本人の中では特別なことかもしれないが、ネットの世界ではありふれたことだったのではないか」(赤木さん)

取材・文/渋井哲也