s-20150707 michikosama tate (1)
「嵐などはなかったですか」と、サクランボの収穫状況も気にかけていらした美智子さま(6月18日) 撮影/雑誌協会代表取材

「大変でしたね……」

 戦後、太平洋のパラオから引き揚げ、宮城県蔵王町を切り開き、北原尾(北のパラオ)と名づけた住民に、そうねぎらいの言葉をかけられた皇后美智子さま。

 6月17日から天皇陛下(81)に同伴し、5回目となる「私的旅行」をされたが、北原尾訪問は両陛下が強く希望したもので、開拓者たちの苦労をしのぶためのものだった。

 プライベートのときも国民に寄り添う両陛下らしい旅行だったが、翌日は山形県のサクランボ農家やベニバナの資料館へお立ち寄りに。「佐藤錦」という熟れたサクランボの収穫を初めて楽しみ、その後はベニバナの栽培をご見学。紅染めの実演では43年ぶりに再会を果たされた人も。

 陛下とともに、「紅色」に心なごませる美智子さまだった。