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 安倍内閣が掲げる「すべての女性が輝く社会づくり」というスローガン。女性の活躍を阻むあらゆる課題に挑戦し、女性が輝ける社会を実現するとうたっている。そこで実際に働く女性に意見を聞いた。

「社会で活躍する女性が増えるのはいいこと。どんどん進出の足がかりを作ってほしい」(30代・女性)

「記念撮影の際に、自分の両脇と後ろを5人の女性閣僚で固める安倍さんと、そのブレーンたちのあざとさには閉口しましたが、明確に課題を掲げてくれたのはいいことだと思います」(50代・女性)

 しっかりとスローガンを掲げた以上、実現しなかったときの反動も大きいはず。

「まったく期待していません。推進するであろう女性の国会・地方議員を見渡すと、メソメソ泣いてイヤな部分の女性をアピールする塩村文夏のようななんちゃって政治家か、土井たか子的な男性化した女性議員しか目立っていない。そういう一般的な女性から逸脱した人が考える女性の輝き方は、一部の特異な女性にしか恩恵がないと思う」(40代・女性)

「女性には出産や生理があります。男性である安倍さんに社会で働き続ける女性の大変さがわかるわけがない! 女性が輝くためには何が必要なのかを知りたいなら、まず女性の身体になってみろ!」(30代・女性)

「現実問題として厳しいでしょう。もちろん女性の活躍の場が広がることは望ましいですが、政府の方針と企業の方針が一致するとは限らない。あまりにも男性優位の職業や環境が多すぎる。女性が進出しようものなら、自分たちの既得権益を守ろうとする男性が出てくるに決まっている」(50代・男性)

 そもそも何をもって“輝く”としているのかもよく分からない。

「何もしなくても女性が台頭する時代になると思います。私は人事担当として毎年多くの就活生を見ていますが、“女性は悪いところを見て、男性はよいところを見る”という視点を持たないとバランスよく男女が採用できないほど、女子のほうが優秀です。男子は姿勢も悪ければ覇気もない(苦笑)」(40代・男性)

「働く働くって言っているけど、中には働きたくても働けない女性もいるし、働かない専業主婦だっている。そういう人たちは輝けないってことなの? すべての女性が輝くとかカッコつける前に、すべての女性が生きやすい社会を目指してくださいよ、安倍さん」(40代・女性)