『週刊女性PRIME』初の小説連載がスタート! 執筆者はお笑いコンビ・S×Lのツッコミ担当の酒井啓太。といっても、一部のお笑いファン以外こんな芸人知らないですよね。ピース・又吉直樹が、小説『火花』がベストセラーになったのを見て、小説で一発当てたいと考えているようなんです。なんと浅はかなことか!

 何故、酒井の連載が始まることになったのか? 新宿のとある居酒屋で一度会っただけで、連載が開始することになってしまった経緯を紹介したいと思います。その前に、彼が勝手に送りつけてきた自信満々の”導入文”を公開いたします。


 『週刊女性PRIME』をご覧の皆様はじめまして。人力舎という事務所で芸人をやっております、S×L(えすえる)の酒井啓太と言う者です。今回、こちらで恋愛小説を始める事になりました。なぜこうなったかといいますと、発端は先日、こちらの編集の方とマネージャーが飲んでいる席に同席したことからです。

 僕は普段、コンビで漫才をやっているのですが、その題材がほとんど恋愛に関するものということもあって、恋愛小説を書いてみたいという思いがずっとありました。それを編集の方に話したところ、

「面白そうですね!」

 と猛烈に食いついてくださったわけです! (これは忙しくなるな・・)そう悟った僕は、すぐにLINEのIDを交換、連載に向けて動き出した訳です。


 そもそも、猛烈に食いついた覚えは全くないのですが、酒井はどうやら飲みの場での話を真に受けたらしい。そして、飲み会が終わった翌日のこと……彼からLINEが。

 思わず画面を二度見。昨晩、社交辞令で”連載できたらいいですね~”と話しただけなのに……。ひとまずは当たり障りのない返事でやり過ごす。

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 そんなやりとりさえ忘れていた数日後。酒井からLINEが。

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 マジで送ってきやがったよ。ただ、彼の背後にいるのは仲のいい担当のマネージャーさん。無下にはできない。

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 さすがにこれで察してくれるだろう。そう安心していたら、数日後。編集部で作業をしていると、受付の方から連絡が入ります。

「人力舎の方が打ち合わせの件で来ているのですが」

 ……そんな訳ないよな。おそるおそる受付に向かうと、

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 ん?

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 コイツ、マジで来やがったよっ!!

 仕方がないので会議室に通すと、彼はさっそく連載第一弾だという原稿を机に広げた。

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 次第に、顔がドヤってきている。。

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 なんかこの人、ずっと喋ってるんだけど……。しかもちょっと口臭がツイキーだ。

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 いけない、いけない! さすが人力舎イチオシの若手芸人さんだ、口がうまい。このままでは、相手のペースに巻き込まれてしまう。こうなったら担当のマネージャーさんに苦情を言わないと。トイレに行くフリをしてすぐにLINE。

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 え? よろしくって言われても……。これまでのマネージャーさんとの関係性もあり、不本意ながら連載を開始することに。

 といったわけで、7月17日(金)に第一回目の原稿が公開されます。でも、PV稼げなかったらすぐに打ち切ります。皆さんからの感想も随時、受け付けます。少し異色の連載になるかとは思いますが、彼に現実の”厳しさ”というものを見せてやりましょう!