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 天海祐希と脚本・遊川和彦が8年ぶりにタッグを組んだことでも話題の新水曜ドラマ『偽装の夫婦』(日本テレビ系・水曜夜10時~)。

「天海さんとの芝居は、卓球やテニスのラリーをやっているような感じです」

 こう語るのは、主演の天海祐希と本格的な初共演で、夫婦役を演じている沢村一樹。

「何気ない動きの中にも天海ワールドがあるんです。例えば僕が荷物を渡す場面では、トンと置いたのに、叩きつけられた物を受け取ったような動きをする。天海さんは僕の動きや呼吸を感じてリズムを合わせてくれます。ふとした息遣いや目線をフルに活用して芝居をするのもすごいと思います。僕のカミさんは天海さんの大ファンで、細かなところまで見逃さず、見つけてはクスッと笑って喜んでいますよ」(沢村)

 初回視聴率14.7%(関東地区)の好スタートを切り、回を重ねるごとに人気、注目度とも上昇中だ。遊川作品初参加の沢村。

「しっくりこないことがあると、みんなで探していきます。物作りの楽しさを味わえる現場ですね」

 嘉門ヒロ(天海)は大学時代に唯一、愛した恋人・陽村超治(沢村)に突然捨てられ、大の人間嫌いに。25年ぶりに超治と再会するが、ゲイであることを告白されたうえ、余命宣告を受けた母(富司純子)を安心させるために、偽装の夫婦を演じてほしいと頼まれる。

 沢村は、約20年のキャリアでゲイ役は初めて。

「超治は興奮すると、語尾が女性の言葉遣いに。あとは手首や指の動きに、柔らかさを出しています」

 超治のゲイの物腰はベタすぎず自然な感じ。

「演じているうちに“~なのよ~”というセリフに違和感がなくなってきているかも(笑い)」(沢村)

 ヒロと超治は、行きがかり上、挙式を敢行。共同生活が始まってからも次々と問題が起こる。ヒロは、同性愛者の水森しおり(内田有紀)に思いを寄せられ、超治は、弟子丸保(工藤阿須加)に恋心を募らせる。

「怒濤のごとく話が展開し、結末が全然見えなくなってきています。超治としては、お母さんが幸せになる結末を迎えてほしいですね。超治が幸せになるのがお母さんの幸せかもしれないな、とも思っています」(沢村)