『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』『神さまのお告げで教わった! 井内由佳のしあわせスパイラル』などの著書がベストセラーとなった井内由佳。そんな彼女に、1989年のある日、神さまのお告げが降りる。

 それ以降、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けているという。隔週で連載している『神さまの幸福論』では、井内先生に寄せられた人生相談と、その回答をお見せしていきたいと思います。今回の質問内容は、前回の続編です。

Q:基本として『子が親の面倒をみたほうがよい』ということでしたが、私の場合、両親はかなり遠くに住んでいて、金銭的にもこちらに呼ぶということはできませんし、親も親で、生まれ育った地元から離れることを望んでいません。

 地元の施設に入れたほうがよいと思うのですが、それでも親の介護は子が見なければいけませんか? ちなみに、なるべく帰省して様子を見に行こうと思っていますが、せいぜいGW、お盆、正月くらいになると思います

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 神さまは、よほどのことでなければ、「こうでなければならない」ということはおっしゃいません。ただ、いろんなことで「こうしたほうがよい」とよくおっしゃいます。親の介護も「子どもが見なければならない」とおっしゃっているのではなく「子どもが親の面倒を見るのが、双方にとってよいのですよ」とおっしゃっているのです。

 それは、どういうことかというと、親からすれば、子どもはいくつになってもかわいいもの。そばにいてくれるのは、うれしいし、安心感もあります。他人には気を遣ってしまうことでも、子どもなら素直に甘えることもできます。

 また、子どもにとっては、親は“自分を産み育ててくれた大切な恩人“。その恩人に恩返しができれば、運もグンと上がり、自分が年老いたときには、自分がしてきたように子どもからも恩返しされるので、老後も寂しい思いをせずに済むのです。

 現役世代にとっては、老後の不安や寂しさはあまり想像できませんし、実感することもできませんが、それはとてもつらいものだと神さまはおっしゃるのです。“親に味わわせた思いと同じ思いを自分も味わう”ということからも、親の面倒は子どもが見ていたほうがよいと神さまは教えてくださるのです。

 でも、その状況が許さないのであれば仕方のないことです。親も地元から離れたくないというのであれば、お互いがそれぞれ歩み寄ったところで一番よい方法を見つける努力をしましょう。

 親は、地元にいることにこだわるのであれば、少々の寂しさも受け入れないといけないでしょうし、子どもは、自分の老後も親と同じような境遇になるということを承知しておかなくてはならないでしょう。

 いつも、迷ったときは「自分だったら、どうされたいか」「どの方法であれば後悔しないか」で判断するのが、一番よい答えを導き出せるのです。

 いまのあなたの状況からすれば、老後自分が寂しい思いや不安を抱え込まないためにも、なるべく親に寂しい思いをさせないように、一緒にいることのできる時間を作って、見舞ってあげることを考えるのがよいでしょう。


井内由佳(いうち・ゆか)●福岡県生まれ。福岡大学商学部卒業。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。ここで、「仕事」についての大きな学びを得る。多彩な人々 との出会 いと語りあいの中から、人として幸せな道を歩むための考え方を学ぶ。1989年に神さまのお告げが降りる。1991年より夫が経営する輸入車 販売会社の取 締役を務めるのかたわら、自宅で人々の相談に応じ、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けている。福岡市在住で二男 二女の母とし て、毎日、楽しく、嬉しく暮らしている。【公式携帯サイトhttp://iuchi.augury.jp/】