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 『コウノドリ』が好調をキープしている。また『無痛~診える眼~』『破裂』など人気なのが医療ドラマ。『白い巨塔』『ER』『ドクターX~外科医・大門未知子~』など、これまでにいろんな作品があったが、思い出に残る作品について街の声を聞いた。

「『コウノドリ』一択でしょう! 産婦人科を舞台にした医療ドラマは新鮮だし、何より少子化の波が押し寄せる時代だからこその説得力がある」(30代・女性)

「西島秀俊さんが好きなので『無痛』に期待していたのですが、医療ドラマなのか刑事ドラマなのか、さっぱりわからない。ただでさえ西島さんは刑事のイメージが強いだけに、ミスキャストなのでは? ムキムキ&超能力を持つ医者なんておかしいでしょ!」(40代・女性)

 命を扱う医療ドラマでは骨太の人間ドラマが描かれるのも特徴。そこに魅入られる人も多いようだ。

「『Dr.コトー診療所』が好きでした。私自身、田舎で暮らしているので感情移入しやすかった。都会も田舎も命の重さは同じだと痛感させられました」(60代・女性)

「『JIN-仁-』はキャストも最高だったし、現代の医者が江戸時代にタイムスリップしたら? という設定も面白かった。仁先生が、いかに現代医療が機器や薬に頼っているかを自問自答するシーンなど、実はものすごく現代を風刺している内容だったと思う」(50代・女性)

「私は『救命病棟24時』や『白い巨塔』、『振り返れば奴がいる』のような医療現場のお家事情にフォーカスが当たるドラマが好きです。医者もしょせんは人間なんだなってホッとできるので(笑い)」(40代・女性)

「大門未知子のように“私、失敗しないので”って、1度でいいから職場で言ってみたい! 言ったら確実に干されるけど、ムカつく上司に言ってやりたい!」(30代・男性)

 ドラマのディテールに文字どおりメスを入れる人も。

「私は病院の事務の仕事をしているので、クランケとか言っているドクターのセリフを聞くと、“そんなやついねぇよ”って笑っちゃう。ドラマでは高尚に描かれがちなドクターですが、紹介状に書く“御机下”を知らなかったり世間知らずな医者も結構いるんですよ」(40代・女性)

「韓流ドラマの『ニューハート』やアメリカの『ER』など、医療系はお国を問わず面白い! アメリカは感情の起伏がやたらと激しいし、韓流は医者なのに現場そっちのけで恋愛に走るなど、お国柄が出ていてツッコミどころ満載!」(50代・女性)

 時代を問わず、次々と名作を世に輩出する医療系ドラマ。今後は、いったいどんな作品が産声を上げるのか?

「移民問題や2020年の東京オリンピックを控え、外国人との交流を描いた作品が生まれそう!」(20代・女性)

「『赤ひげ』のような重厚感のある医療ものが出てくることを期待したい。下流老人や若者の貧困などが叫ばれているからこそ、そういった人々を救う現代版・赤ひげが登場してほしい。願わくはドラマだけでなく実社会にも……」(60代・男性)