『わたしが神さまから聞いたお金の話をしてもいいですか?』『神さまのお告げで教わった! 井内由佳のしあわせスパイラル』などの著書がベストセラーとなった井内由佳。そんな彼女に、1989年のある日、神さまのお告げが降りる。それ以降、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けているという。隔週で連載している『神さまの幸福論』では、井内先生に寄せられた人生相談と、その回答をお見せしていきたいと思います。今回の質問内容は、前回に引き続き「収入と幸福」について。前回の記事で新たに疑問に思ったことを、重ねて井内先生に質問します!

Q:どこかの大学の社会実験で、年収750万円までは幸福度は比例して上がっていくのに、750万円を境に幸福度は反比例的に下がっていくという結果が出ていました。これは750万円を越した段階で、その年収額を守り続けたいという心理が働くからみたいです。もう、貧乏はいや! 稼いでも不幸! どうしたらいいの!?

201509 iuchiyuka (3)

 そうですよね。そう思うお気持ちすごくわかります。だって、お金は働けば増え、使えば減るとほとんどの人が思っていますからね。でも、そう思っているから、お金が増えないんですよ~。お金を「モノ」として扱うとお金が自分の思うようにならないのです。

 たとえば、モノを右から左に動かそうとするとき、自分が動かせば思う通りに動かせますよね。でも、こころがある人間を右から左に動かそうとすると、それを喜ぶ人だったら自分から率先して動くでしょうし、嫌がる人だったら抵抗して頑として動かないかもしれません。それどころか、自分の思いとは逆の方向に行くことだってあります。人の気持ちを掴めなければ、人を動かすことはできませんよね。

 これと同じで、"お金にはこころがあるので、自分の計算どおりにいかない"のです。不意の出費や、入るはずのお金が入らなかったりするのはこのためです。働いたお金がちゃんと自分のところに入ってくるためには、お金に気に入ってもらう必要があるのです。

 それと、あなたが思い込んでいる「働く」=「サラリー」の図式ですが、全く外れてはいませんが、的を射ていないのも事実です。この図式が当てはまるのは、仕事の内容が機械的な作業に近い人に限られます。自分が工夫を加えることによって、仕事において評価を受けたり、売り上げや成果が大きく変わる可能性のある仕事に就いているのならば、この図式は当てはまらないのです。だって、世の中の大金持ちが、普通の人の10倍の時間働いていないのをあなたも知っているでしょう。

 自分の力で大きく稼いだ人は、やはり人の役に立つ新しい何かができた人なのです。人の10倍働いたのではないのです。そして、一度上がった収入が上がり続けるかどうかは、"お金の使い方次第"なのです。

 わたしは、20数年間で2万人を超える方の相談に乗ってきました。その経験上いえることは、他人のため、とくにお世話になった人、つまり「お陰さま」にお金を使っている人は、どんどん新しい「お陰さま」が増えて、また感謝したくなるような出来事が起こるのです。

 (前回の記事→http://www.jprime.jp/tv_net/human/21366)

 ところが、お世話になった人に対して「お陰さま」と思ってお金を使えない人は、「お陰さま」と言いたくなるようなことが起こらなくなって、それを境にだんだん落ちていくのです。「お陰さま」は仕事の場面でも大きく表れて、思いがけないビジネスチャンスを得たり、会いたかった人を紹介してもらえたりして、「お陰さま」と言いたくなるようなことを招くのです。

 それと、年収750万円までは幸福度が上がり、それ以降は下がる。そして、この額を守ろうとするという実験結果があるとするならば、それは、機械的な作業、つまり"時間をなるべく多く働くことで得られる年収の限界がその額"だからではないでしょうか。

 それ以上を稼ごうとすれば、ただ身体を使って働くだけではなく、一緒に働く人をマネジメントしたり、社外の人との交渉があったり、人間関係での複雑な問題に直面するからだと思うのです。人間関係の悩みはこころに重くのしかかります。そしていろんな責任も生じてきます。それが、憂鬱の元であったりして、幸福かと聞かれたときに、頭をもたげてしまうのだと思うのです。

 しかし、年収が上がれば、今まで知らなかった世界を見たり、経験したりすることができるのです。何をもって幸福とするかは人によってさまざまですが、わたしは大人ならば、それが家事であっても、育児であっても、商談であってもいい仕事ができたときの達成感を味わえるということがひとつの柱だと思うのです。そして、その自分が味わう達成感を誰かが認めてくれて一緒に喜んでくれたとき、幸福度は上がると思います。

 それなのに、仕事をする上で、達成感ではなくて"収入額を守ること"に意識がいっているから、幸福感を味わえないのです。達成感を味わえるような仕事をすることが、収入を増やすことにつながり、幸福感を味わうことにつながります。

 「稼いでも不幸」という考え方は、変えることができるのです。『達成感を求めて仕事をし、「お陰さま」にもお金を使う』この生き方が出来れば、収入は上がり、幸福度も上がります。「稼いで幸せ」になれるのです。


井内由佳(いうち・ゆか)●福岡県生まれ。福岡大学商学部卒業。大学卒業後、株式会社リクルートに入社。ここで、「仕事」についての大きな学びを得る。多彩な人々との出会いと語りあいの中から、人として幸せな道を歩むための考え方を学ぶ。1989年に神さまのお告げが降りる。1991年より夫が経営する輸入車販売会社の取 締役を務めるのかたわら、自宅で人々の相談に応じ、神さまのお告げで教わった「幸せになるための考え方」を伝え続けている。福岡市在住で二男二女の母として、毎日、楽しく、嬉しく暮らしている。【公式携帯サイトhttp://iuchi.augury.jp/】