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 遠藤憲一と渡部篤郎のアラフィフ俳優がW主演する話題のホームドラマ『お義父さんと呼ばせて』(フジテレビ系・火曜・夜10時~)。

「先日、“愛してる”というセリフを言いました。30数年役者をやってきて、こんなセリフを言ったのは初めてじゃないかな。若いころから“ぶっ殺す”とかばっかりだったので(笑い)、“愛してる”は、とても新鮮でした」

 満面の笑みでこう話すのは遠藤憲一。遠藤が演じる大道寺保は、51歳のサラリーマン。仕事一筋で生きてきた保が恋に落ち、結婚を決意したのは28歳年下の花澤美蘭(蓮佛美沙子)。

 しかし、美蘭の父の紀一郎(渡部)は、保と同い年。年は同じでも立場、生き方、価値観が正反対の2人は、「結婚したい男」「結婚させたくない男」として、大人げなくも壮絶なバトルを繰り広げていく。

「本作の制作にあたってこだわったのは、オリジナリティーです。世の中の流行を追うのではなく、自分の見たいドラマを作る、ということでした」(関西テレビの・安藤和久プロデューサー)

 主人公はアラフィフで、娘が連れてきた彼氏が自分と同い年だったら……と考えていくうちに、構想が固まった。

「そして、以前からご一緒したいと思っていた遠藤さんと渡部さんが出演を快諾してくださり、実現することができました」(安藤プロデューサー)

 『医龍』シリーズ、『BOSS』シリーズを手がけた林宏司脚本はテンポがよく、サプライズもいっぱい。

「いちばんの見どころは、毎回登場する、カレの保とカノジョの父・紀一郎の対決です。台本自体が面白いのですが、10数年来の共演経験のある遠藤さん、渡部さんが想像以上の演技で表現してくれました」(安藤プロデューサー)

 撮影中は、同じ演技を何度見ても飽きず、その面白さにカメラマンも笑ってしまうことがあるという。

「キャストの方も笑いをこらえてお芝居していると思いますよ。ギャグをやっているわけではないのですが、会話の間や言い回し、表情が絶妙なんです。セリフを言っている人だけでなく、受け手のリアクションにもご注目ください」(安藤プロデューサー)

 保と美蘭の年の差カップルも大きな見どころ。

「みなさんに応援していただける2人でありたいと、遠藤さん、蓮佛さんは細かいやりとりをして演技に臨んでくださいます」(安藤プロデューサー)

 娘の決めた人を認めない夫と娘の間で、美蘭の母・静香(和久井映見)はどう動くか。

「初回で紀一郎にノックアウトされて帰っていった保ですが、第2話では思わぬ反撃に出ます。美蘭や静香、立場の近い登場人物に共感していただき、男2人のバトルをお楽しみください。娘のカレにまつわるテーマは日常ありうる話かと思います。ぜひ、この先の展開にご期待ください!」(安藤プロデューサー)