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 北川景子とDAIGOの結婚にベッキーの不倫騒動、SMAP解散報道……と、今年は新年から芸能ニュースで持ちきり。そんなニュースに隠れてしまい、いまひとつ盛り上がりに欠けている1月期の連続ドラマ

 そんな冬ドラマを辛口コラムニスト・今井舞さんに斬ってもらった。今期、今井さんが推すのはいずれもNHKドラマ

 脚本は『真田丸』が三谷幸喜(『古畑任三郎』など)、『ちかえもん』が藤本有紀(『ちりとてちん』など)、『逃げる女』が大御所の鎌田敏夫(『男女7人夏物語』など)と名手がズラリ。

「『真田丸』は久々にこういう大河が帰ってきたな、と思える作品。眉毛の上げ下げだけで魅せる演技の、腹に一物ありそうなベテランが勢ぞろい、そしてコメディーリリーフを女たちが担当するという、昔のジェームス三木先生のような作風で、主演の堺雅人をはじめ、みんなが楽しそうに演じているのが見ていてわかりますよ。そして、ここでも公家出身の真田家の母役、高畑淳子の演技がスゴくてクギづけです(笑い)。

 『ちかえもん』はスランプに陥る近松門左衛門を描くドラマで昭和の歌謡曲を選曲したり、新しい時代劇を作ろうという試みが感じられます。まず松尾スズキを主演にした段階でチャレンジャーですよ」

 中でもおススメするのが、水野美紀主演の『逃げる女』。

「人物が黙っていても、何を言いたいのかが伝わってくる素晴らしい脚本なんです。冤罪で服役した役の水野美紀なんかスッピンで出ていましたし、仲里依紗の演技とか、女優って汚れ役を演じられてナンボだよなと。

 遠藤憲一もこっちではキャラが生きているし、やっぱりいいシナリオあってのドラマなんだなぁ、と改めて思いましたね」

 キャスティングや主題歌についても苦言を呈する。

「主役も主題歌もあらかじめ決められている形で、作りたくもないドラマを消去法で作っていたら、本当にドラマなんて誰も見なくなる。『真田丸』は放っておいても大人気ですから、私はドラマ文化を守るため、『逃げる女』を応援します!」