20160419_haruna

 年間番組出演本数ランキング、好感度調査では上位常連のハリセンボン近藤春菜。4月期から情報番組『スッキリ!!』の新・サブMCにも抜擢された。今では大活躍する春菜だが、相方・箕輪はるかとのコンビ結成までの道のりは、意外と長かった。

「吉本の養成所・NSCで同期だった2人は、個性をつぶし合わないよう、お互いに組もうとしていませんでした。女性が少なく、どんどんコンビが決まっていく中、残った2人が組むことになったんです」(芸能レポーター)

 春菜も相方の箕輪はるかも、一般的には美人と呼ばれる部類ではない。お互いの第一印象を《すごく個性の強いかわいそうな顔の人がいる》と、雑誌のインタビューで語っていたことがあるが、それがいまや、この組み合わせ以外考えられない名コンビとなった。

 まもなく結成から12年。コンビとして売れるにつれて、春菜単独の人気もうなぎ上りに。特に女性からの支持率が高く、『週刊女性』の企画『好きな女、嫌いな女』でも、好きな芸人部門でトップに輝いている。

「春菜さんは女子校出身。女性ウケのよさはまず、そこで培われたのだと思います。面倒見がよくて、サバサバしている。ビジュアルも相まって“お母さんであり、お父さんである”というような存在です」(番組制作会社スタッフ)

 当時から先生のモノマネをしたり、天真爛漫にハシャいだりと、クラスの中心にいるキャラクターだったようだ。

「スクールカーストの中では、わりと上の目立つグループにいたそう。今でもいい意味でミーハーで、一般的な流行りものが好き。“J-POPでは安室ちゃんが大好き”というように、誰もがわかる王道をハズさない人なんです」(前出・番組制作会社スタッフ)

 たしかに常識的な流行を押さえていれば、どんな人とでも話題に困ることは少ないはず。

「誰と出会っても“この機会を逃したら、もう会えないかもしれない”と考えるようにしているそうです。それで、普通だったら物怖じするような人にもどんどん話しかけていくので、そこから交友関係が広がり“春菜会”といわれる女子会ができているんですよ」(前出・芸能レポーター)

 春菜の友人には、Perfumeのあ~ちゃん、吉高由里子、森カンナ、ベッキーなど、錚々たる顔ぶれが並ぶ。後輩芸人のなかでも、同じく身体を張った芸風の渡辺直美を可愛がっているという。

「食事や買い物に出かけるそうです。2人で焼き肉10人前をペロリと食べたり、同じような身体つきの2人なので、春菜さんが直美さんに服をあげたりすることも」(放送作家)

 そんなぽっちゃり体形の春菜には、明石家さんまなどからブタ扱いされ、「ヒューマンです!」と返す、定番のギャグもある。オッサン系有名人にたとえられるのは、芸人としては“おいしい”けど……。

「小学生から中学生にかけてのお年ごろの時期には悩んだでしょうし、今でもコンプレックスなのでは。それでも湿っぽさを感じずにカラッと笑い飛ばせるのは、根が明るいからだと思います」(テレビ局関係者)

 相方のはるかも、写真誌の取材にこんな分析をしている。

《見た目にコンプレックスがあると人を信じられない性格になりがちなんですけど、春菜はたぶん、すっごくあったかい家庭で愛されてきたおばあちゃんっ子》

 いじめられた経験を持つ女芸人も少なくない中、家族の愛情が育んできた“まっすぐさ”。外見をイジられながらもポジティブな返しができる芸風は、その賜物だ。

「おばあさんは春菜さんを溺愛しているそうです。テレビで成人式の写真を公開したとき、ひな壇芸人らが“オッサンだ!”と爆笑したのを見て、“なんで笑うの? こんなにかわいいのに!”と、憤慨。写真を使うなと怒ったことも」(前出・放送作家)